アジア開発銀行・日本奨学金プログラム シンポジウム「International Cooperation towards Next Generation」を開催しました。(2017年11月17日)

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本学とアジア開発銀行(Asian Development Bank)が、「International Cooperation towards Next Generation」をテーマとするシンポジウムを国際科学イノベーション棟シンポジウムホールにて開催しました。同シンポジウムはアジア開発銀行・日本奨学金プログラムが関西で開催する第1回目のシンポジウムとなるもので、学生および教職員約100名が参加しました。

はじめに、田部真史 アジア開発銀行理事代理より、開会の挨拶として、本シンポジウム開催の意義とアジア開発銀行・日本奨学金プログラムの概要について説明がありました。

基調講演では、神崎護 農学研究科教授から、持続的な発展のための研究及び教育について発表があり、続いてGil-Hong Kim アジア開発銀行シニア・ダイレクターからアジア開発銀行の開発事業における高度技術の革新と運用について発表がありました。

写真撮影およびコーヒーブレイクの後には、アジア開発銀行・日本奨学金プログラム奨学生のVERMA Abhishekさん(経営管理教育部修士課程1年生)とSusilo Kartika Restuさん(農学研究科修士課程2年生)がそれぞれが取り組む研究課題についての発表を行い、根本洋一 前財務省財務総合政策研究所長より講評がありました。

次に、Rabindra Osti アジア開発銀行水資源スペシャリストから、国際開発機関の専門家となった自身のキャリアパスについて発表がありました。

続いて「Collaboration between International Development Organization and Universities」をテーマにパネルディスカッションを行いました。モデレーターを八木知己 工学研究科教授、パネリストとして、アジア開発銀行からは田部理事代理のほか金井達也 同シニア・アドバイザー、Gil-Hong Kim 同シニア・ダイレクター、Osti水資源スペシャリストの4名、本学からは 三重野文晴 東南アジア地域研究研究所教授、金広文 経営管理研究部准教授、三橋紫 国際戦略本部副本部長、フェルナンド・パラシオ 国際戦略本部特定講師の4名が参加し、国際開発機関と大学が持つ強みやメリットを活かした協力・連携についての意見交換、今後の取り組みの可能性などを提起しました。また会場からは、奨学生達がどのように自国に貢献してゆきたいか、将来の目標について述べる姿もありました。

最後に、川添信介 理事・副学長が、アジア開発銀行と京都大学の「機関」と「機関」としての包括的で強固な協力関係を推進することを述べ、シンポジウムは終了しました。

今回のシンポジウム開催を契機として、留学生へのサポートをさらに拡充し、教育・研究における新たな取り組みの発展に繋がることが期待されます。

集合写真