第10回日中学長会議が東北大学(中国遼寧省瀋陽市)で開催され、本学から稲葉カヨ 理事・副学長が出席しました。
本会議は、日中両国における大学間交流の活性化を目指して、日本および中国の主要大学の学長間で意見交換を行うもので、2000年10月に東京で第1回会議が開催されて以降、第10回目を迎えました。今回は、「日中大学の発展:チャンス、チャレンジと未来」をテーマに、両国の35大学6機関から約120名が集まりました。
会議では趙継 東北大学(中国)学長の開会挨拶で始まり、松尾泰樹 文部科学省官房審議官、応中元 遼寧省外事弁公室主任、花蕾 遼寧省教育庁副庁長、石塚英樹 在瀋陽日本国総領事館総領事による挨拶に続き、郭東明 大連理工大学長および武田廣 神戸大学長による基調講演が行われました。
引き続き、「大学教育モデルの変革とイノベーション」、「学生のキャリア発展への挑戦と大学教育のあり方」の2つの議題で、日本・中国の各大学による取り組みについて発表のあと質疑応答が行われました。
また、同時進行で両国の大学から派遣された学生計38名による「学生フォーラム」が同時開催され、「Artificial Intelligence on Learning Revolution」と「University Students’ Innovation and Entrepreneurship」、「Internet Era Learning-Modes and Innovation 」を3つのトピックに据えて、各学生からの発表が行われるとともに活発な議論が繰り広げられました。
閉会式では、日本の大学を代表して一橋大学から、中国の大学を代表して厦門大学の学生から「学生フォーラム」についての報告がなされ、フォーラムでの公式な議論だけではなく、日本人と中国人の学生がホテルの同室を割り当てられ、公式行事以外の時間も共有することにより、お互いへの理解がより深まったことが述べられました。最後に行われた総括では、今後の交流の深化への期待と、次回の日中学長会議では、学部から大学院への接続、教育における言語のあり方、このような学長会議を通じてどのような協力が可能かなどを議論していきたいということが述べられました。
次回は2019年に早稲田大学の主催により開催される予定です。