平成30年度京都大学工学部高専編入学試験における出題ミスについて

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このたび、平成30年度工学部高専編入学試験の試験問題の一部に出題ミスがあることが判明しました。

この事実を厳粛に受け止め、深く反省し、ここに発表します。

1.出題ミスの内容

平成29年8月28日(月曜日)に実施した工学部高専編入学試験において、物理(基礎科目)問題2 問5の問題文中、以下のとおり数値が間違っていることが判明した。

2.出題ミス発見の経緯

高専編入学試験の募集人員は20名程度である。

8月28日13時から15時に物理(基礎科目)を実施した。

試験実施中に受験者から問題内容に関する質問や指摘はなかったが、同日15時30分から採点を実施したところ、出題者が発見し、問題文中の数値の誤りが判明した。

3.採点方法および受験者への周知について

数値の誤記の出題ミスの発見が筆記試験終了後であり、今回の編入試験においては、この出題ミスの影響が少なからずあると考える。対応策として、物理の問題2の問5については、物理定数の表記に誤記があり、出題者が期待した数値に達しないため、当該小問について受験者全員を正解とする扱いとした。なお、当該小問は全受験者が解答するものであるため、合否判定上の不利益はないと判断した。

なお、今回の出題ミスは面接開始前に明らかとなったため、面接に先立って受験者全員にその詳細を口頭で説明、謝罪し、受験者に周知した。

4.チェック体制と出題ミスの起こった原因について

問題については、科目出題委員と問題作成に携わっていない内容確認委員で内容を最終点検したが、ミスの発見には至らなかった。

5.今後の対応策

工学部では、出題ミス防止について努力しているところであるが、今回このようなミスが起こったことは大変遺憾である。

今後は工学部で策定した出題ミス防止のための入試問題点検チェックマニュアルを徹底し、従来の試験問題の作成・点検体制の実効性をあげる事に取り組む。