京都市教育委員会との連携協定に基づく高大連携事業を実施しました。(2017年7月29日)

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本学は京都市教育委員会との高大接続・高大連携活動等に関する協定に基づき、吉田キャンパス内で「京大研修2017」を開催しました。当日は、京都市立堀川・西京・紫野高等学校から約160名の高校生が参加しました。本共催事業は、本学の若手研究者の講演や3校の卒業生でもある先輩学生とのパネルディスカッションによって、研究のおもしろさや奥深さを実感し、あわせて探究活動に関する知識や技法についても再認識し、自身の学習や課題研究の深化を図ることを目的としています。

まず開会に先立ち主催者を代表して、牛田豊嗣 京都市教育委員会学校指導課首席指導主事から、開会挨拶と本事業の意義について説明がありました。参加生徒には、大学での学びに対するモチベーションの向上と、進路決定の一助となることを期待しているとのメッセージが伝えられました。

続いて、三重遷一 農学研究科特定助教が、「京都のまちなみと住まい」というテーマで基調講演を行いました。現代の京都のまちなみと住まいの変化を、人口動態や産業構造の変化、居住形態のあり方など社会的・経済的変化から紹介しました。また、自身の研究分野の選択につながるきっかけや高校生時代の学習の大切さなどについても話し、質疑応答の時間には多くの生徒が挙手し、盛んな議論がかわされました。

基調講演を受けたパネルディスカッションでは、三重特定助教と本学大学院修士課程に在籍する学生2名にくわえ、参加校からも3名の高校生がパネリストとして参加しました。「「学部選び」から学びの「入口探し」へ」という難しいテーマではありましたが、それぞれの体験を通して活発な意見交換が図られました。

その後、高校生らは会場を移して分散会に参加しました。三重特定助教をはじめ、本学学生2名も引き続きパネリストとして参加し、それぞれ3会場に分かれて高校生と交流しました。会場では高等学校の枠を越え、今日一日の体験を踏まえたさまざまな質問や意見が、各校教員や高校生らから次々飛び交い、分散会も盛会のうちに終了しました。

今回の共催事業から、高校生一人ひとりが自らの進路設計を自らの手で描けるよう、本学も高大接続・高大連携活動のさらなる深化を目指したいと考えています。

三重特定助教の基調講演の様子

分散会の様子