ヨアヒム・ガウク ドイツ連邦共和国大統領が来日され、東京、京都、長崎という日程の中で本学を訪問されました。
最初に、山極壽一 総長、稲葉カヨ 理事・副学長、北野正雄 理事・副学長、三橋紫 国際戦略本部副本部長と、両国の学術交流や文化について懇談されたのち、本学を中心とする関西の学生・若手研究者16名とのドイツ語での懇談会に参加されました。ドイツ国民に人気のある大統領が、自由で生き生きとした会話を持とうと希望されたとおり、民主主義や女性の活躍機会などさまざまなテーマでの活発なディスカッションが和やかな雰囲気の中で行われました。
今回の本学訪問のもう一つの目的は、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団主催のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞の授賞式に出席することでした。本賞は、ドイツと日本の文化・社会のよりよい相互理解に特別に貢献し、学問上すぐれた業績をあげている日本の研究者1名に授与される賞です。例年、ベルリンの連邦大統領官邸ベルビュー宮殿にて行われるこの授賞式を、今回の大統領の来日にあわせて本学にて行う、という光栄な機会をいただきました。
授与式では、山極総長の挨拶の中で、ドイツのハイデルベルク大学内に開設した本学の欧州拠点ハイデルベルクオフィスや、本学構内に開設したハイデルベルク大学京都オフィスにて研究・教育支援を行っていること、また、HeKKSaGOn(ヘキサゴン)と名付けた日独6大学ネットワークで両国の連携強化を図っていることなど、本学にて授賞式を行うご縁をいただいたドイツとの交流の深さを紹介するとともに、ガウク大統領、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の学術交流推進に対するご理解とご支援に感謝の意を表しました。
ガウク大統領のご挨拶では、ドイツ生まれのアインシュタイン博士が日本を讃えた言葉や、本学の過去の受賞者についても述べられ、ドイツと日本で培ってきた学術の絆が今後の交流推進で一層強められ、よりよい結果が生み出される事を望むと結ばれました。続いて、大統領とヘルムート・シュヴァルツ アレクサンダー・フォン・フンボルト財団理事長から、2016年の受賞者である河崎健 上智大学教授へ賞状の授与が行われ、日独両国の出席者約110名が今後一層の交流発展の思いを強める機会となりました。
関連リンク
- 京都大学欧州拠点
http://www.oc.kyoto-u.ac.jp/overseas-centers/eu/ - HeKKSaGOn
http://www.hekksagon.net/ - Kyoto University: Global Engagement 「HeKKSaGOn」
http://www.oc.kyoto-u.ac.jp/network/hekksagon/ - フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞
http://tokyo.daad.de/wp/scholarship_siebold/