思修館国際セミナーを開催しました。(2016年10月18日)

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総合生存学館(思修館)では、「思修館国際セミナー」を思修館ホールにて開催しました。このイベントは、多くの社会派映画を作製し、社会に対してメッセージを発信し続けている南アフリカ共和国出身の映画監督・プロデューサーであるアナント・シン氏が、「世界経済フォーラムクリスタルアワード」受賞者を招いた「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」(文部科学省主催、京都府・京都市等共催)のために京都に来られたのを機に、シン氏を本学に招聘し、行われたのものです。

今回の講演では、「南アフリカの歴史と社会的正義」というタイトルのもと、南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ 元大統領の自伝を映画化した「マンデラ」の製作に至るまでの過程、自身の経験や歴史的観点から同国の社会的矛盾について講演いただきました。

質疑応答では、同国に生まれたインド人3世としてのアイデンティティについてもお話いただき、同氏の真髄となる思考の形成についても示唆しました。また、シン氏は、一国が抱える問題の大半は、多くの国が抱えている共通した社会問題であり、こうした問題をどう捉え、対処していくのか関心を持ち続けることがいかに重要であるかを指摘しました。

講演を通じて、マンデラ元大統領の偉業やリーダー像を再認識すると同時に、確固たる信念を持って社会に対してメッセージを発信し続けるシン氏の姿は、グローバル課題解決に取り組む学生にとっては強い刺激となりました。

講演終了後は場所を移し、ドリンクを飲みながらフリートークを行いました。参加した学生たちは積極的にシン氏に話しかけ、終了時間になっても話は尽きず、シン氏は参加者1人ひとりに握手をし、感謝の言葉を述べて会場を後にしました。

川井秀一 総合生存学館長の挨拶

講演「南アフリカの歴史と社会的正義」

質疑応答

ドリンクを飲みながらのフリートーク

シン氏に積極的に話しかける学生

参加者一人ひとりと握手