山敷庸亮 総合生存学館教授、佐々木貴教 理学研究科助教、土井隆雄 宇宙総合学研究ユニット特定教授(宇宙飛行士)らは、太陽系外惑星データベース「 ExoKyoto (ExoplanetKyoto) 」をWeb上で公開しました。
ExoKyotoは、本学が現在までに蓄積してきた恒星観測の情報や結果をもとに、新たなハビタブル・ゾーン(生命が居住可能な領域)の計算方法や複数の定義比較できる、世界初の公開プラットフォームです。
すでに発見された3,500個以上の系外惑星だけではなく、120,000個以上の恒星データベースを取り込んでおり、そのすべての恒星に対してハビタブル・ゾーンの計算が可能です。
また、惑星の条件から推定した想像図をテクスチャーとしてデータベース上に公開しており、本プロジェクトを連携して行っている スーパーグローバルハイスクール滋賀県立守山高等学校 の生徒によって描かれた想像図も含まれています。
ExoKyotoはまだ見つかっていない系外惑星を発見するための目標恒星の設定に役立てることが期待されます。また、来年岡山県に完成する天文台の3.8m望遠鏡を用いることで、観測対象とすべき系外惑星を選定するための重要なデータベースとなるとともに、各大学やアマチュア天文家が系外惑星の観測を行ってゆく上での重要なツールとなります。
今後、花山天文台を中心にExoKyotoを用いてアマチュア天文家のネットワークとともに系外惑星観測を大規模に行っていくことを考えています。
ExoKyotoを用いて表示したGJ876恒星系 四つの系外惑星(GJ876 b, c, d, e)と 中心星GJ876 。 下の4枚の図はそれぞれその大きさの比較
関連リンク
ExoKyoto
http://www.exoplanetkyoto.org/
京都大学3.8m望遠鏡
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/psmt/