農学研究科では、京都府木津川市城山台の附属農場で移転記念式典を開催し、学内外から出席した110名が、盛大に木津農場の移転を祝いました。
2016年4月に、高槻市から京都府木津川市にあるけいはんな学研都市木津中央地区へ移転した農場では、学研都市の中核となる先進的な農業生産施設と設備を備えた拠点を構築し、次世代の農業技術の開発と実証研究を目指すとともに、農学と農業に関わる実習教育の場を提供していきます。
式典に先立ち、バスを利用して約25haの敷地を回り、太陽光発電などによる自然エネルギーを活用した環境負荷の少ない「グリーンエネルギーファーム」モデルを実証研究する約11haの圃場や温室などの見学を行いました。
引き続き、附属農場本館で移転記念式典を挙行しました。はじめに、宮川恒 農学研究科長が「新しい施設をフルに活用しながら、農業生産における環境負荷の低減と再生可能エネルギーの利用技術の高度化を実現し、世界の農業技術の発展に貢献したい」と式辞を述べました。続いて、山極壽一 総長が「WINDOW構想のように、分野を超えて異なる能力や発想が出会い、対話を楽しみ協力関係を形作る場となり、大学と地域、ひいては世界の発展につながる施設となることを期待している」と挨拶を述べました。また、松尾泰樹 文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)、山田啓二 京都府知事(佃賢治 京都府商工労働観光部文化学術研究都市推進監代読)、河井規子 木津川市長から、木津農場への期待を込めた祝辞が寄せられました。
式後に行われた祝賀会では、出席者は今後の農業の在り方や農場が担う役割について語り合いました。
テープカットの様子(左から、冨永達 農学研究科附属農場長、河井市長、山極総長、松尾大臣官房審議官、山下晃正 京都府副知事、宮川研究科長)
見学バスの中で説明する冨永農場長