国際高等教育院では、「国際人材総合教育棟」の竣工を記念してオープニングセレモニーを開催しました。セレモニーには、学内外から約80名が出席し、「国際人材総合教育棟」の竣工を祝いました。
セレモニーでは、村中孝史 国際高等教育院長が、2013年4月の国際高等教育院の設置以来取り組んできた、京都大学の教養・共通教育の改革について紹介する式辞を述べ、山極壽一 総長が、国際人材総合教育棟は「京都大学の改革と将来構想(WINDOW)」の重点戦略として挙げている「異文化を理解し国際的に活躍できるグローバル人材の育成」、「対話を根幹とした自学自習を促進するために学生主体の多様な学びを支える教育学習環境の整備」を実現するものであると挨拶を述べました。
また、来賓として出席された常盤豊 文部科学省高等教育局長からは、「京都大学の国際化推進の拠点とも言える国際人材総合教育棟の竣工を契機に、社会からの期待に応え、京都大学が、我が国の高等教育の国際競争力向上を牽引されることを期待するとともに、その支援に最善を尽くしたい」と祝辞が、松本紘 理化学研究所理事長(前総長)からは、国際人材総合教育棟の構想、実現までの経緯を予算の獲得に至るエピソードもまじえて祝辞をいただきました。
引き続き、山極総長、常盤高等教育局長、松本理事長(前総長)、北野正雄 理事・副学長、佐藤直樹 理事・副学長、村中教育院長によるテープカットの後、施設見学を行いました。参加者は、国際高等教育院附属国際学術言語教育センター(i-ARRC)が行う国際言語実践教育プログラムを実施するための、コンサルティングカウンター、カンバセ―ションルーム、スピーキングコーナー、TOEFL iBTを学内で受験できるCBTルーム、ポスターセッションやデジタルサイネージシステムを用いて動画教材を表示できるマグネットコーナー等を見学しました。マグネットコーナーでは国際高等教育院教員によるポスターセッションも行われ、2016年度からの教養・共通教育の改革や、i-ARRCで開発された自習教材「国際言語実践教育システム(GORILLA)」についての説明に、参加者は熱心に聞き入っていました。