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教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼・小・中・高校教諭、養護教諭、心理臨床専門家等)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。不登校、非行、いじめ、発達障害など、現在の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることをねらいとしており、毎年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得ています。
第19回となる今回は「いじめへの対応と心のケア」を全体テーマとして開催し、95名が受講しました。午前には、これまでいじめの問題に対してさまざまな形で関わって来られた経験を持つ3名の先生方をシンポジストに迎えてシンポジウムを行い、午後には分科会に分かれて事例研究を行いました。
シンポジウムでは、3名のシンポジストがそれぞれ、いじめという現象への理解とその対応や、予防教育について、第三者委員会の活動を通して見えてきたものなど、幅広い視点から「いじめへの対応と心のケア」について話しました。事例研究では、いじめや不登校等の問題を抱えた個別事例を中心として受講生と講師が活発に意見を交わしました。参加者からは、「なかなか他の方のケースに触れる機会が少ない中、実際の事例を通して見ていくことで刺激を受け、勉強になった」、「ケースの見立てとともに、学校で何ができるか、考えることができました」などの感想が寄せられました。同講座は、2016年度以降も引き続き開催していく予定です。
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