本学とハイデルベルク大学は、相互のキャンパス内に海外オフィスを構え、2大学間での交流推進と教育研究活動の支援を行っています。今回その一環として本学文学研究科とハイデルベルク大学日本学研究所との共催で宗教・政治史「WHAT IS CAESAR’S, WHAT IS GOD’S? A TRANSCULTURAL PERSPECTIVE ON THE LEGITIMATION OF THE POLITICAL AND RELIGIOUS SPHERES」をテーマとしたSantander Winter School2015を9日間にわたり文学部陳列館で開催しました。
本ウィンタースクールには、世界中の大学(ブラジル、イギリス、シンガポール、インド等)より歴史学・宗教学を専攻する大学院生20名・講師15名が参加し、セミナー形式の講義や研究発表を行いました。開会式では、谷川穣 文学研究科日本史学専修准教授が歓迎の挨拶を行いました。そこで、ハイデルベルク大学の研究者との個人的交流により今回のウィンタースクールが実現した経緯を紹介し、「この機会を参加者同士のよい出会いの場にし、今後の研究において、かけがえのない友人を得られるようにしていただきたい。」との期待を述べました。
開催期間中には基調講演が二度行われ、本学の教員・学生も海外の歴史学者の講演を拝聴しました。3月14日(土曜日)には、参加者が京都市内の宗教施設(西本願寺、龍谷ミュージアム、清水寺等)を訪問し、貴重な文化財を間近で見学しながら、日本における宗教と政治との関連性を理解する機会を得ました。また本学内でも文学研究科図書館の見学を行い、平安時代の宗教施設が示された古地図や戦時中に本学で設置していた「日本精神史講座」の関連資料等を閲覧しました。
このウィンタースクールは、ハイデルベルク大学がSantander銀行の協賛を得て実施されるSantander International Summer Schoolsの一つです。ハイデルベルク大学と提携する他大学のキャンパスにて、年に3回、異なるテーマ(歴史学、化学、天文学等)に沿って2週間ほどの集中講義を行っています。今後もさまざまな分野でSummer/Winter Schoolが実施される予定であり、ハイデルベルク大学より 本学からの参加が求められています。