ウィンタースクール「人間の安全保障開発とエネルギー科学」を実施しました。(2015年1月13日~1月23日)

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大学の世界展開力強化事業(「人間の安全保障」開発を目指した日アセアン双方向人材育成プログラムの構築)によるウィンタースクール「人間の安全保障開発とエネルギー科学」を本学で実施し、AUN(ASEAN University Network)加盟30大学の応募総数300名から選抜された学部学生12名が参加しました。なお、この研修は2単位相当のプログラムであり、参加学生は所属大学が承認すれば相当の単位数が認定されます。

研修は1月13日から1月23日までの11日間、本学エネルギー科学研究科の短期交流学生として受け入れ、石原慶一 エネルギー科学研究科教授、大垣英明 エネルギー理工学研究所教授、飛奈裕美 人間の安全保障開発連携教育ユニット特定講師の引率により実施しました。参加学生は、3教員の他、エネルギー科学研究科、国際交流センター教員による「人間の安全保障開発入門」「エネルギー問題の現状」「太陽光発電」「エネルギー技術」「風力発電」「バイオエネルギー」「エネルギー政策と国際関係」「エネルギー効率」「電力市場の自由化」の九つの講義を受講しました。

また、海南発電所、有田メガソーラー、由良風力発電所、EEパーク、京都市廃食用油燃料化施設への見学を通して、各種持続可能エネルギー技術の基礎と日本におけるそれらの利用状況、さらに、今後それらの利用を拡大するための社会的・経済的・技術的諸課題について学びました。

研修期間を通して、学生は三つのグループに分かれてディスカッションを行い、期間の後半には、二度にわたってグループプレゼンテーションを実施しました。各グループは、課題「架空の島におけるエネルギー需要の推定と供給システムの開発」に取り組んだ成果を1回目のプレゼンテーションで発表した後、新たな制約条件が追加された課題について更に議論を深めて、研修最終日の2回目のプレゼンテーションに臨みました。プレゼンテーションでは、地理的条件や人口等、一定の条件下にある架空の島において、持続可能な島の産業構造とそれに伴うエネルギー需要を推定し、それに対してどのようなエネルギー供給システムを開発すればよいかについて、各グループがさまざまな視点から発表を行いました。 また、京都市内および和歌山県にて日本文化を体験し、本学の学生とも交流を深めました。

工学、環境マネジメント、経済開発、国際関係学、コミュニケーション学、デザイン学、ジャーナリズム等、さまざまな分野を専門とする8か国12名の学生が参加したこの研修は、国籍や分野を超えて「人間の安全保障」や「エネルギーと環境」について多様な視点から議論する機会となり、彼らにとって貴重な体験となりました。多くの学生にとって初めての日本滞在であり、中には海外滞在が初めての学生もいましたが、すぐに京都での生活に馴染み、11日間の京都滞在を有意義に過ごしました。

「エネルギー政策と国際関係」講義

有田メガソーラーにて

由良風力発電所にて

白浜アドベンチャーワールドにて

EL(電力自由化)ゲーム

最終グループ発表