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松沢哲郎 霊長類研究所教授が、平成26年度(第9回)日本心理学会国際賞の特別賞を受賞、同研究所の足立幾磨助教が、奨励賞を受賞しました。
日本心理学会国際賞は、日本の心理学の国際化を促進するために、平成18年度から新設されたもので、特別賞、奨励賞、功労賞の三つがあります。特 別賞は、国際的に特段に優れた業績をあげ、日本の心理学の発展に寄与した心理学者を顕彰するものです。特別賞は該当者なしの年もあるので、松沢教授は7人 目の受賞者になりました。奨励賞は国際的に優れた業績を持つ中堅・若手心理学者を顕彰するもので、本年度は3名の方が顕彰されました。松沢教授と足立助教 は2014年9月10日~12日に同志社大学で開催された日本心理学会第78大会で、受賞講演を行いました。
松沢教授の受賞理由
チンパンジーを対象にした研究により、「比較認知科学」と呼ばれる新しい学問領域を開拓し、国際的に特段に優れた業績をあげ、日本の心理学の発展に寄与した。
松沢教授コメント
これまでの研究を支えてくれた皆様の協力の賜物です。ありがとうございます。京都大学文学部哲学科心理学の学生として学問に志して以来、多くの先達からいただいた学恩を深く感じています。
足立助教の受賞理由
視覚と聴覚のあいだの感覚間情報処理について新しい研究パラダイムを確立し、人間の言語や思考の起源にかかわる優れた研究成果をあげ、日本の心理学の発展に寄与した。
左からアイと松沢教授
松沢教授略歴等
【専門分野】 | 心理学 |
主な経歴 | |
学歴 | |
昭和25年10月15日生まれ(出身地:愛媛県) | |
昭和44年4月 | 京都大学文学部入学 |
昭和51年12年 | 京都大学大学院文学研究科博士課程中退 |
職歴 | |
昭和51年12月 | 京都大学霊長類研究所助手 |
昭和62年4月 | 同助教授 |
平成5年9月 | 同教授 |
平成18年4月から平成24年3月まで | 同所長 |
平成17年から | 日本学術会議会員(20-21-22期) |
栄誉 | |
平成3年 | 秩父宮記念学術賞 |
平成14年 | ジェーン・グドール賞 |
平成16年 | 中日文化賞 |
平成16年 | 紫綬褒章 |
平成23年 | 毎日出版文化賞 |
平成25年 | 文化功労者 |
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