大学の世界展開力強化事業(ASEAN対象プログラム・AIMSプログラム)平成26年度合同シンポジウムを、百周年時計台記念館で開催しました。
開会冒頭の赤松明彦 理事・副学長の挨拶に続き、佐藤邦明 文部科学省高等教育局高等教育企画課国際企画室国際企画専門官からの挨拶の後、講演・発表に移りました。
日本の大学が国際化を進める中、留学生数の増加などの数値目標を掲げる一方で、高等教育における国際教育連携の質の保証や向上が問題となっています。特に、経済成長の著しいASEAN地域の大学と双方向の人材育成を通じて、協力関係を深化させていくためには、教育連携の質の保証が日アセアン共通の課題です。
そこで、テーマを「国際共同プログラム組成の課題と未来: 質保証の視点で -日アセアンからのメッセージ-」として「質保証」に焦点を当て、特に海外の大学との単位互換制度・ダブルディグリープログラムなどについて、有識者3名が講演・発表を行いました。
まず、招待講演者として、ジュナイディ アセアン大学連合アセアン単位互換制度(AUN-ACTS)事務局長・インドネシア大学国際部長が、ACTSを通じた質の保証について講演を行いました。続いて、事例発表として、「大学の世界展開力強化事業」平成25年度採択のAIMSプログラムより、小池一彦 広島大学生物圏科学研究科准教授、平成24年度採択のASEAN対象プログラムより、飛奈裕美 人間の安全保障開発連携教育ユニット特定講師が発表を行いました。
シンポジウムの後半にはパネルディスカッションを行い、平田昌司 文学研究科教授の司会のもと、講演者・発表者の3名と、若手研究者として、牧野冬生 早稲田大学アジア太平洋研究科助教、野村名可男 筑波大学生命環境科学研究科准教授の2名と、佐藤国際企画専門官を交えて「質保証」を含めた課題について活発な議論が行われ、大変実り多いものとなりました。
午後からは本事業の平成26年度第1回採択大学連絡会を開催しました。初めて分科会方式を取り入れて行ったものですが、同じ国を相手とするプログラム同士で課題や問題点を共有し、今後の互恵的な日アセアン大学教育を推進していくための解決策やヒントを得られる充実した内容になりました。
左から、ジュナイディ事務局長、赤松理事・副学長、佐藤国際企画専門官 | |
事例発表1 | 事例発表2 |
パネルディスカッション | |
発表に耳を傾ける参加者 | 会場からの質問の様子 |
関連リンク
- 大学の世界展開力強化事業(ASEAN対象プログラム)
http://www.opir.kyoto-u.ac.jp/reinvent_JP/