2021年01月13日(水曜日)9時00分よりインターネットにて公開(2021年3月26日(金曜日)17時00分まで公開予定)
春秋講義は、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的資源について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988(昭和63)年秋から開講している公開講座です。年に2回、春と秋にテーマをもうけ講義を行います。
令和2年度春季講義は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を延期していましたが、オンデマンド配信で「古典の世界」をテーマに開催します。
基本情報
- オンライン
オンライン開催(オンデマンド配信)
- 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
なし(申し込み必要)
無料
イベント内容
テーマ:古典の世界
新元号「令和」は『万葉集』の梅花の歌、第三十二首の序文から考えられました。そして、『源氏物語』や『三国志』、シェイクスピア作品など、古典を題材にした映画や漫画は多数あり、それはゲームの世界にも広がっています。 古典とは決して古びたものではなく、そこには現代の我々と同じ感情を持った人たちの物語が綴られています。物語を通して、古来の人びとの心に思いを馳せてみませんか。
『三国志』と『三国志演義』(金 文京 名誉教授)
現在ふつうに『三国志』とよばれる書物は、実は14世紀ごろに書かれた小説『三国志演義』のことで、『三国志』は3世紀の人、陳寿による歴史書です。邪馬台国で有名な「魏志倭人伝」は歴史書『三国志』の一部です。この講演では『三国志』、『三国志演義』、小説の翻訳である江戸時代の『通俗三国志』の一部を読むことで、歴史書から小説への変遷をたどり、それらが日本でどのように受けいれられたのかを考えてみたいと思います。
『源氏物語』を後代から読み直す(金光 桂子 文学研究科 教授)
『源氏物語』の古典たる所以は、長きにわたって多くの読者を獲得してきたばかりでなく、後代の文芸創作に大きな刺激を与え続けてきたことにあります。特に平安後期以降の物語作者たちは、『源氏物語』を模範と仰ぎ見る一方、時にそれを乗り越えようとする意欲を見せます。そうした物語作品における『源氏物語』受容の実態を見ることを通して、『源氏物語』の価値を考え直してみたいと思います。
シェイクスピアと古典/古典としてのシェイクスピア(廣田 篤彦 文学研究科 教授)
ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)の作品は、すでに400年以上多くの国で読まれ、上演されています。その意味では古典ということができるでしょう。しかし、シェイクスピア本人にとっての「古典」はもちろん別にありました。この講義では、まず、この劇作家が彼にとっての古典をどのように扱ったかを見てみます。次いで、シェイクスピアが古典と考えられるようになったきっかけについて考えてみたいと思います。
申し込み
こちらの「申込フォーム」よりお申込みください。 お申込みされた方には、URL、ID(ユーザー名)・パスワードを記載した参加証をお送りします。
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※ お預かりした個人情報は、参加証の発行および今後の講演会の参考にする以外の目的で使用することは一切ありません。
※ 総務部渉外課では、株式会社パイプドビッツが提供するメール配信システムASPシステムを使用しています。
申し込み開始: 2021年1月13日(水曜日)9時00分~
備考
後援:京都府、京都市
京都大学総務部渉外課
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
Tel: 075-753-2606(月曜日~金曜日9時00分~17時00分)
E-mail: event*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)