※ ポスターを追加しました。(2020年11月4日)
玉城嘉十郎先生は京都大学理学部において理論物理学を講じられ、在職中53歳の若さでご他界されましたが、ご他界後30年に当たり、先生のご意志に基づいて、ご遺族より奨学のために多額のご寄附をいただきました。理学研究科では、玉城先生を記念して、毎年、学術講演会を開いています。
第1回は1969年秋、以後51年、回を重ねること今回で59回に達しました。テーマは必ずしも既存の専門にとらわれず、明日の学問への展望をひらくものをと心がけて選ばれています。
この玉城記念講演会は、専門の研究者だけでなく学生諸君の参加も多く、またもとより公開ですので、少数ながら熱心な一般聴衆の方々にも好評を博しています。
基本情報
- その他の地域
- 在学生の方
- 一般・地域の方
イベント内容
15時00分~15時20分 |
開会挨拶 中務 真人 理学研究科教授、九後 太一 湯川記念財団代表理事 |
15時20分~16時20分 |
「 玉城嘉十郎と湯川・朝永のレガシー」 物理学の大変革であった量子力学の誕生期(1925−27年)に京都大学理学部を卒業(1929年)した湯川秀樹と朝永振一郎は力学講座の教授である玉城嘉十郎研究室の門をたたきました。玉城教授は「自分は量子力学を専門としていない」といいつつその基礎となる解析力学のゼミをやってくれたといいます。二人は1929年に提出されたばかりの場の量子論を自学自習し、湯川秀樹は中間子論、朝永振一郎は量子電磁気学で世界に躍り出ました。日本人初の湯川秀樹のノーベル賞は日本の科学を世界に飛躍させるきっかけとなりました。 |
16時25分~17時25分 | 「ゴリラを追って-京大理学部発の人類学とその行方」 山極 壽一 京都大学前総長 戦後すぐに京都大学理学部で生まれ、人間以外の動物にも社会と文化の萌芽があることを証明しようとしたのが今西錦司率いる霊長類研究グループでした。それは人間と動物とを言語の有無によって峻別する西洋の思想と異なり、その間に何かがあるという西田哲学に由来する考え方でした。1963年に自然人類学研究室が設立されて以来、ニホンザルから他のサルや類人猿へと対象を広げ、アフリカで人類と類人猿との共通祖先の発掘に明け暮れて、人類の進化史の特徴がようやく見えてきました。Withコロナの状況で未来が見通せなくなる中で、私が見てきたゴリラの社会から人間社会の由来と本質、そして未来について語ってみようと思います。 |
17時25分~17時30分 | 閉会挨拶 |
申し込み
https://forms.gle/5YM8i5b1u8GfmGB67
※ お申し込み後、招待URLをお知らせします。(申込控えメールが到着しない場合は、メールアドレスやメールソフトの設定をご確認ください)
※ Zoom接続のサポートは主催者側では行いませんので、ご了承ください。
備考
FAX:075-762-1346
E-mail:mail*cr.sci.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)