京都大学技術士会第1回講演会が開催されました。(2014年2月22日)

京都大学技術士会第1回講演会が開催されました。(2014年2月22日)

 2013年3月30日に設立された京都大学技術士会が主催する第1回講演会が、京都大学東京オフィスで開催されました。この講演会は、会の主要事業の一つである会員の継続研鑽を目的として計画されたもので、会員を中心に40名の参加がありました。

 はじめに、林克己 副会長兼代表幹事(工学部・1975年卒)から、開会の挨拶を兼ねて京都大学技術士会の設立趣旨や意義、そして今後の活動計画などの説明がありました。

 続いて、講演者の佐々木宜彦 一般社団法人電力土木技術協会会長(工学部・1968年卒)の紹介の後、記念すべき第1回の講演会が始まりました。

「我が国における今後のエネルギー政策について」をテーマとし、佐々木会長の経済産業省勤務時代の経験も含めて話され、3.11東日本大震災以降の我が国の電力システムは厳しい状況にあることを前置きし、世界的なエネルギー動向であるシェールガス革命、原子力開発の推進、再生可能エネルギーの拡大、温暖化対策の強化などについて講演がありました。これらを踏まえて、我が国のエネルギー需給構造が抱える課題やエネルギー政策上の新たな視点について、解りやすい解説がありました。講演終盤では、原子力政策の基本方針と方向性について考察されたほか、核燃料サイクル政策、固定価格買取制度、発送電分離と電力小売全面自由化など、最新の多方面のエネルギー政策に関する話題についても触れられ、大変に意義深い講演となりました。

 講演会終了後には、意見交換を行いました。また、参加者から今回紹介された我が国のエネルギーに関する多くの話題の中から内容を個別に取り上げて、次回以降の講演会開催の要望が出されるなど、盛況のうちに閉会となりました。


講演する佐々木氏

会場の様子

 

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