田中孝明 理学研究科助教らによる研究成果が「サイエンス」誌の 「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー 2013」の次点に選出されました。(2013年12月20日)
田中孝明 理学研究科助教らのグループによる成果が、米国の科学雑誌「サイエンス (Science)」 が選ぶ2013年のブレークスルー・オブ・ザ・イヤーの次点に選ばれたことが発表されました。「サイエンス」誌では、ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー (Breakthrough of the Year) として、毎年、科学界の最も重要な成果を選出するとともに、その次点 (Runners Up) を9件発表します。今回、田中助教らによる成果は、2013年の科学界における最も重要な成果の一つであると認められました。
田中助教らはフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いて、地球に降り注ぐ高エネルギー粒子「宇宙線」の起源が超新星残骸であるとする説を裏付ける証拠を発見しました。その成果は2013年2月15日にサイエンス誌に発表されています。田中助教は「これからもフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡や、2015年に打ち上げ予定の日本のX線天文衛星ASTRO-Hを用いて、宇宙線の起源についてさらに研究を進めたい。」と話しています。
関連リンク
- 宇宙線陽子の生成源を特定-フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡による成果を「サイエンス」誌に発表-
/ja/news_data/h/h1/news6/2012/130215_1.htm - Breakthrough of the Year 2013 (サイエンス誌のページ)
http://news.sciencemag.org/breakthrough-of-the-year-2013