アウン・サン・スー・チー ミャンマー国民民主連盟議長の講演会を開催しました。スー・チー議長の来日は、1985~86年に東南アジア研究センター(現 東南アジア研究所)に在籍していたとき以来、27年ぶりのことです。
スー・チー議長は1991年に「民主主義と人権回復のための非暴力闘争」によってノーベル平和賞を受賞されたほか、合衆国議会名誉黄金勲章(2008)なども授与されています。現在は2011年に発足した現政権下で下院議員として政権との和解と民主化に力を発揮されています。
午前11時前に百周年時計台記念館に到着されたスー・チー議長を三嶋理晃 理事・副学長が出迎えました。引き続き、松本紘 総長がスー・チー議長の表敬訪問を受け、赤松明彦 理事・副学長、淡路敏之 理事・副学長、江崎信芳 理事・副学長、西阪昇 理事・副学長、吉川潔 理事・副学長、清水展 東南アジア研究所長も同席しました。
その後、百周年記念ホールで松本総長が、特に優れた業績により国内外で高い評価を受けていることを理由に、スー・チー議長に対し本学第1号となる名誉フェローの称号を授与しました。その後、「Socio-Political Change in Recent Burma and Women's Participation in It」というテーマで講演会を開催しました。
講演会に引き続いて開催したスー・チー議長と学生との質疑応答セッションでは、学生からの熱心な質問に対し真剣かつ時には笑顔で親身に答えられていました。最後に学生代表がスー・チー議長へ花束を贈呈しました。
講演会終了後は東南アジア研究所を訪問されました。在籍時は、ビルマの独立運動を主導した「ビルマ建国の父」こと父アウン・サン将軍についての研究に従事されていました。同研究所では、清水所長をはじめとする教職員が出迎えました。スー・チー議長は東棟3階の、スー・チー議長ゆかりの品々を展示しているアウン・サン・スー・チールームを訪れ、世界各国から同ルームを訪れた方々の記帳書やアルバムを閲覧し、懐かしみながら当時の思い出を語られ、研究所の教職員と和やかに懇談をされました。最後に中庭で同研究所教職員が花束を贈呈し、記念撮影を行って、本学を後にしました。
迎賓室での集合写真 | |
スー・チー議長(右)に名誉フェロー称号を授与する松本総長(左) | 学生代表からスー・チー議長への花束贈呈 |
講演をするスー・チー議長 | |
アウン・サン・スー・チールームにて | |
スー・チールームを訪れた人が記載する芳名録の最後のページに「感謝と誇りをこめて アウン・サン・スー・チー 15.4.2013」とサインをするスー・チー議長 | |
東南アジア研究所での集合写真 |