ブリストル大学(英国)とシンポジウムを共催しました。(2013年1月10日・11日)

ブリストル大学(英国)とシンポジウムを共催しました。(2013年1月10日・11日)

 本学の有するグローバルCOEプログラムなどの国際的に卓越した教育研究を進める研究グループのメンバー等約90名が、世界大学ランキング28位(2012/2013 QS世界大学ランキング:本学35位)で英国南西部に位置し英国のみならずヨーロッパをリードする大学の1つであるブリストル大学に出向き、シンポジウムを共催しました。 

 本シンポジウムは本学の海外におけるプレゼンスを高めること、研究交流を起点に将来的に活発な学生・教職員交流に繋げること、大学間連携を基軸とした産官学連携を発展させることを目的に開催したもので、両大学合せて総勢約240名が参加しました。

 ブリストル大学との交流は、牧野圭祐 前産官学連携本部長の働きかけで、2008年10月に産官学連携本部とブリストル大学研究事業開発局が部局間の覚書を交わしたことに始まり、その後交流が発展し、2011年10月に大学間学術交流協定を、2012年9月には大学間学生交流協定を締結するなど、近年、ますます活発になっています。

 今回のシンポジウムは2011年7月に吉川潔 研究担当理事・副学長が同大学を訪問した際にその構想が話し合われ、その後同大学側が英国のEPSRC(英国工学・物理科学研究会議)の研究資金を獲得したことにより、実現に向けて一気に加速したものです。

 初日は、ガイ・オルペン 研究・産官学連携担当副学長による司会で、エリック・トーマス ブリストル大学長の挨拶に始まり、松本紘 総長の挨拶、本学出身の林景一 在英国日本国大使館特命全権大使からの挨拶、オルペン ブリストル大学副学長と吉川理事・副学長による両大学の紹介、その後三嶋理晃 理事・副学長による司会進行のもと、ステファン・マン ブリストル大学教授と北川進 教授による基調講演を行いました。また、トーマス学長と松本総長は、今後のますますの交流の発展を確認し合う宣言書への署名を行いました。

 午後からは、これまで既に交流実績を有する研究グループをはじめ、今後の交流の発展を目指す多くの研究ブループが参加し、ブリストル大学側の同分野の研究者と、13のセッションに分かれ、今後の研究協力に繋がる活発な議論を行いました。

 夜のレセプションは昔の交易船ss Great Britain号内で行なわれ、平松幸三 日本学術振興会ロンドン研究連絡センター長(本学名誉教授)、ジェーン・ニコルソン氏(EPSRC、リ-ド ユニバーシティ・インテグレイター)が挨拶と紹介を行い、また、カクテルレセプションには、ブリストル大学出身のジョージ・ファーガソン ブリストル市長も参加されました。

 2日目は、前日に引き続き各分野別のセッションを行った後、13のセッションならびに小寺秀俊 理事・副学長による産官学連携でのセッションからそれぞれ報告が行われ、オルペン副学長と吉川理事・副学長による挨拶でシンポジウムは成功裏に閉幕しました。

 本シンポジウムはメディアからも注目を集め、当日BBCの取材報道をはじめ、the New York TimesやInternational Herald Tribuneといった海外メディア、Evening PostやSouth West Businessといった地元メディア、またTimes Higher Educationにもその記事が掲載されました。

 なお、次回は2014年に京都で開催することになりました。また、2月4日には、ブリストル大学から2名の講師を招いて「京都大学国際URAシンポジウム」を開催するなど、両大学間の連携がこれまで以上に大きく展開しつつあります。

吉川潔 研究担当理事・副学長のコメント

 今回のシンポジウムを開催して、やはり予想通り、京都そのものや、京都大学の全体的な研究状況について、まだまだ十分には理解が得られていない、という印象を強く持ちました。今後も、間断なく継続的に世界各地でこの種のシンポジウムを開催することが京都大学のプレゼンスを高めるためにも重要で、京都大学側の一層の努力が必要であると感じております。今回多用中にもかかわらずご参加いただいた多くの研究者の皆様がたに篤く御礼申し上げます。


トーマス学長

松本総長

林大使

オルペン副学長

吉川理事・副学長

三嶋理事・副学長

マン教授

北川教授

平松センター長

小寺理事・副学長

松本総長(左)とファーガソン ブリストル市長(中央)

宣言書の署名式を行うトーマス学長(左)と松本総長(右)

講演会場での集合写真

 

注:13セッション

1 Organic Chemistry/ Inorganic Chemistry
2 Nano-technology Mesoscopic Science and Stem Cell Biology
3 Novel Quantum Phases of Condensed Matter
4 ENERGY
5 Design of Human-Robotics
6 Elizabeth Blackwell Institute Sponsored Session -Retinal Imaging, Translational Research
7 Social Sceince and Law
8 Economic Theory
9 Faculty of Arts sponsored sessions 
-Place and Person in Early-Modern English Literature
-Asian International Hisrory
10 Cabot Institute sponsored sessions
-Risk and Natural Hazard
-Ecological Interactions and sustainable humanosphere
11 Mathematics
12 Psychology
13 Academic-Industry Partnership -21st Century Models and Tools