本学とタイ人元留学生による同窓会「京都ユニオンクラブ(KUC)」は、3月17日、タイ・バンコク市内で第10回京都大学東南アジアフォーラムを開催しました。
京都大学東南アジアフォーラムは、世界的に評価される本学の学術成果の一端を東南アジア社会に還元することを目的として、2007年度以降インドネシアとタイで毎年開催しています。今回のフォーラムは、昨年タイ全土にわたり甚大な被害をもたらした「洪水」をテーマとし、6名の専門家が講演を行いました。フォーラムは、KUCのSucharit Koontanakulvong 会長の開会の挨拶で始まり、大西有三 理事・副学長による祝辞および大学の近況紹介と続き、講演という流れで進行されました。講演は、「日本の都市部における洪水対策」、「タイ洪水からの教訓」、「タイ洪水後の治水政策」の3つのテーマが取り上げられ、それぞれ本学の戸田圭一 防災研究所教授、Sucharit 会長、タイ国家経済社会開発庁(NESDB:National Economic and Social Development Board)の代表が発表しました。午後は、「復興と洪水への備え」というテーマでパネルディスカッションを行い、活発に意見が交わされました。今回会場には、タイ人の一般参加者を中心に約140名が集まり、熱心に耳を傾けていました。
また、本フォーラムの前日、3月16日には、バンコク市内で、京都大学バンコク日本人同窓会主催の年次パーティーが行われました。パーティーは、西崎龍司 新会長の挨拶、大西理事・副学長の乾杯から始まり、歓談となりました。本パーティーには、バンコク在住の日本人・タイ人卒業生ほか、大学関係者など約40人が集まり、終始和やかな雰囲気の中、互いの親睦を深めました。
スライドを使って大学紹介をする大西理事・副学長 | 戸田教授の講演 |
パネルディスカッションの風景 | 左から、同窓会幹事の徳谷氏、大西理事・副学長、西崎同窓会会長 |
日本人同窓会主催パーティー参加者の集合写真 |