科学技術振興機構「戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「問題解決型サービス科学研究開発プログラム」」に本学より2件採択されました。(2011年9月28日)

科学技術振興機構「戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「問題解決型サービス科学研究開発プログラム」」に本学より2件採択されました。(2011年9月28日)

 独立行政法人科学技術振興機構の「戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)における平成23年度の新規プロジェクト」が決定し、「問題解決型サービス科学研究開発プログラム」の研究開発領域において、本学より下記の2件が採択されました。

 なお、科学技術振興機構の発表では、本プログラムには105件の申請があり、本件を含め5件が採択されました。詳細は科学技術振興機構のWEBサイトをご覧ください。

問題解決型サービス科学研究開発プログラム

  • 実施期間:上限3年
【研究アプローチ】(※)
題名
研究代表者名
所属・役職
概要
【A:問題解決型研究】
サービス指向集合知に基づく多言語コミュニケーション環境の実現
石田亨 情報学研究科教授 本研究では国際社会が抱える「言語の壁」を取り上げ、欧米亜の協力により、世界中の機械翻訳や辞書などをインターネット上で集積した言語グリッドを活用する。この言語グリッドに蓄積された言語サービスを組み合わせることで、サービスの提供者である企業や研究機関、現場で活動するエンドユーザ、両者をつなぐNGO/NPOなどのニーズを踏まえつつカスタマイズし、国際NGO/NPOの活動に適した多言語環境を実現する。こうした具体的課題への取り組みを通じて、複数のサービスを連携させて新たな価値を生み出す手法を研究し、企業、NGO/NPO、エンドユーザなど多様な価値観を持つプレイヤによる価値の共創を支援する。
【B:横断型研究(B1:文理融合型)】
日本型クリエイティブサービスの理論分析とグローバル展開に向けた適用研究
小林潔司 経営管理研究部長 日本市場において連綿と培われてきたクリエイティブサービス(創造的高付加価値サービス)の良さを表出し、グローバル市場において価値評価を行う基準を明示し、サービスを持続・発展させる理論的基盤の構築を目的とする。特徴的なサービスとして、革新的な老舗企業、食サービス、クールジャパン、伝統文化・芸能などを取り上げ、活動成果を日本の製造業・サービス業のグローバル展開事例に適用する。

(※)
【A:問題解決型研究】
「問題解決型研究」:具体的なサービスを対象に、当該サービスに係る問題解決のための技術・方法論などを開発して問題を解決するとともに、得られた技術・方法論が「サービス科学」の研究基盤の構築に貢献することを目的とする研究。

【B:横断型研究(B1:文理融合型)】
「横断型研究」:研究エレメントに焦点を当て、新たな知見を創出し積み上げることで体系化し、「サービス科学」の研究基盤を構築する。それにより将来的に現場のさまざまな問題解決に応用され、サービスの質・効率を高め、新しい価値の創出に貢献することを目的とする研究。