「国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」で京都大学チームが1st Prizeを受賞しました。(2011年6月6日)

「国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」で京都大学チームが1st Prizeを受賞しました。(2011年6月6日)

 第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN'11)で京都大学のチーム「TBT」が1st Prizeを受賞しました。

 このコンテストはMEMS(微小電気機械システム)を用いたアプリケーションを提案し、試作した成果を競う国際コンテストで、アイデアのユニークさや社会に役立つかなどのポイントが審査されます。同チームが作成したアプリケーションは指文字翻訳機「TEMS(Talking Equipment from Manual Sign)」で、加速度センサと磁気センサを組み合わせて手話で使われる指文字を認識し、音声に変換する装置です。聴覚障害のため言葉を発することが不自由な方が、手話を知らない人に意思を伝える際の補助機器として考案されました。

 今大会には15の国と地域から約5000人の学生が参加し、各地域の予選を勝ち抜いた全27チームが北京で開催されたファイナルコンテストへ進みました。本学のチーム「TBT」は、昨年12月に仙台で行われた日本国内予選を1位で通過した工学研究科ナノ・マイクロシステム工学研究室の現修士1回生の学生が中心となって結成されたチームです。

 ファイナルコンテストの審査は、6月5日のプレゼンテーション審査と5、6日両日に行われたブース発表による一般投票によって行われ、チーム「TBT」は「1st Prize」を受賞しました。授賞式において、メンバーは「今回の優勝賞金3000USDは、東北地方太平洋沖地震の被災者支援のために寄付する」とのコメントを発表し、満場の喝采を浴びました。


指文字翻訳機「TEMS」(手のひら)

指文字翻訳機「TEMS」(手の甲)

大勢の人に説明

授賞式の様子

参加者集合写真

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