グローバルに分布するクロロフィルd ~近赤外線を用いた光合成の重要性~
用語説明
クロロフィル
クロロフィルは、光合成の反応で光エネルギーを吸収する役割をもつ化学物質。
光合成は光エネルギーを用いて,水と二酸化炭素から有機物を合成するプロセスであり、この光エネルギーを集めるアンテナの役目を果たしているのがクロロフィルである。それらは発見された順番に、クロロフィルa からd まで4種類に分けられる。クロロフィルd による光合成に関する研究は、日本発というだけでなく、その後も日本が世界をリードし続けている。
炭素循環
地球環境を形成している大気圏・海洋圏・生物圏などにおいて、炭素原子が様々な化合物の形で、様々なプロセスを通して行き来すること。地球温暖化の原因である大気中の二酸化炭素はその一形態であり、光合成はそれを大気圏から生物圏へと移動させるプロセスの一つである。
シアノバクテリア
酸素発生型の光合成を行う原核生物。浮遊性から付着性まで多様な生態を示す。過去、「藍藻」とも呼ばれた。
高速液体クロマトグラフィー
分析対象となる化合物を溶媒に溶かし,それが、吸着剤がコーティングされた固定相の中を移動する速度の違いにより,化合物を分離したり定量したりする分析機器。