京都大学大学院人間・環境学研究科と京都市および長浜市との連携交流協定調印について(2008年4月18日)
京都市総合企画局
長浜市企画部企画調整課
握手を交わす堀 智孝 京都大学人間環境学研究科長と川島 信也 長浜市長
京都大学大学院人間・環境学研究科において「風雅」(注)の都づくりを目的とした「風雅の社会科学」の教育・研究を推進し、この「風雅の社会科学」を実地で検証・研究することにより、その成果が京都市のまちづくりに反映し、地域の様々な課題の解決に役立てるよう、連携交流協定を締結しました。
また、京都大学大学院人間・環境学研究科と長浜市とは、同市における環境・経済・文化の調和ある発展を図り、ならびに京都大学大学院人間・環境学研究科における風雅の都づくり・環境づくり・モノづくりを目的とした、「風雅の社会科学」の教育・研究を推進するため、連携交流協定を締結しました。
(注)「風雅」とは、質素な住まいのなかで風雅を追求した芭蕉のひそみにならい、自然の恵みを享受し、人間は「自然内存在」であると自覚している伝統的な自然観を「風雅」(宮廷風の「みやび」ではない)と定義している。
内容
- 京都市総合企画局長と京都大学大学院人間・環境学研究科長による協定書への調印
- 長浜市長と京都大学大学院人間・環境学研究科長による協定書への調印
協定に関わるそれぞれの目的および役割
- 京都大学大学院 人間・環境学研究科
「風雅」をキーワードとしながら、京都市における伝統的町並み形成意識の継承や自然との共生をはじめとするさまざまな課題の解決に資する。また、環境・経済・文化が三位一体をなした21世紀以降の新時代に求められる「まちづくり」「環境づくり」「モノづくり」を、長浜市をモデルケースとして構想・検討する。さらに都市と環境の日本型再創造をめざす「風雅の社会科学」という学問的視点から長浜市に実践への助言を行う。 - 京都市
行政が協力できる京都大学大学院人間・環境学研究科の研究のサポート等を行うとともに、当研究科から学問的な助言を受け、研究成果を京都市の取組、地域課題の解決等に活用することをめざす。 - 長浜市
京都大学大学院人間・環境学研究科が確立を目指す「風雅の社会科学」の知を活用し、長浜市基本構想の将来像である「協働でつくる輝きと風格のあるまち 長浜」の実現に向け、市民との協働により「まちづくり」、「環境づくり」、「モノづくり」など、さまざまな角度から、まちづくり施策の展開を図る。
左から 長浜市の川崎節夫 企画部長、川島信也 市長、京都大学大学院人間・環境学研究科の高橋義人 教授、 堀 智孝 研究科長、京都市の坪内俊明 総合企画局長、寺田敏紀 都市計画局景観創生監
- 京都新聞(4月19日 31面)、産経新聞(4月19日 22面)、日本経済新聞(4月19日 31面)及び毎日新聞(4月19日 21面)に掲載されました。