聴講講義: Introduction to Japanese Anthropology

聴講講義: Introduction to Japanese Anthropology
  •  私はProf. Inoueの現代日本の大衆文化に関するセミナーに参加しました。最初の授業で、自身のResearch Paperのテーマを決定し構想を明らかにして各自講義の裏で研究を進めるという方針の説明を受け、2回目の授業は文化産業(high culture, popular culture, subculture)についての文献を読み、3回目以降は毎週課される3部ほどの論文を事前に読んできて、論点を整理し問を立ててクラスで議論するという形式できました。論文のテーマは時代に即した日本の文化現象である「アニメとオタク」や「ポケモン」、「女性化する男らしさ」といった大変興味深いもので、各自の研究テーマとも無関係ではなく、また授業中はイメージを補助するために適宜インターネットで検索をかけながら議論を進めました。途中1回の授業では京都市内でField tripを行い、別の1回の授業ではやはりField tripとして大阪の「メイド喫茶」を訪ね、観察事象についての意見をクラスで共有しました。最後の授業では全員が自身の研究テーマについて各自プレゼンテーションを行い、このセメスターの成果仕上げとして発表をしました。クラスは9人という少人数でしたが、このことが逆に一人一人に発言の機会を十分に与えてくれ、また教授も生徒のどんな疑問や指摘に対してもこの上ない関心を示してくださり、スタンフォード大学生の積極的な授業態度を見習って私でも臆せず発言できる雰囲気でした。毎週の課題であるReadingsも数日かけないと読みきれない量ではありましたが、そこまで学識づくしの堅いテーマでないこと、この授業がスタンフォード大学により提供されている授業であることを考えれば、決して負担が重過ぎるということもなく妥当な量と内容であったと満足しています。スタンフォード大学生の、日本と日本語に関する知識が、私の不完全な英語での日本文化の説明をカバーしてくれ、また私自身の日本に関する彼らより多い知識が、自身の英語のハンディを補ってクラスでのディスカッションでも彼らと対等に議論できた、という面がかなりありましたが、日本人である教授はそういったことも理解してくださっていたと思われ、常にうまくフォローをしてくださりました。アニメに日本文化の意義を見出す意義を知り、「萌え」を英語で説明する仕方を探ったことなどを振り返って、日本文化を客観的に視、英語で分析するこれほど絶好の機会はまたとなかったと確信しています。数ヶ月後からの留学を目前にする私には、この授業がどれほど学ぶことが多かったか知れません。本当に聴講できて嬉しかったです。
      スタンフォード大学生とも、授業外で誘ったり誘ってもらったりして、大阪に遊びに行ったり外食したりしてたくさん交流できました。聴講制度にさらに望む点があるとすれば、せめて6月いっぱいくらいまで授業が続けばいいと思ったことでした。4月に始まり6月の上旬には終わってしまうのはあまりにも早すぎて、せっかく慣れて楽しみになってきた頃になくなってしまうのはとても残念でした。それほどまでに、SCTIの聴講は私にとって本当に期待以上に楽しく、多くを学ぶことができる場でありました。(法B3)

 

  •   講義内容は、毎週出されるReadingの課題を読み、次の授業中に、課題に関するdiscussionを行うというものでした。さらに、一人ひとりが各自のテーマを決めて、そのテーマに関する調査を行い、最後の授業で発表した後research paperを提出しました。
      Readingの課題は大変でしたが、私が受講していた講義は少人数で、授業中のdiscussionでは皆が発言しやすいような環境でした。それでも英語のdiscussionの中で自分の意見を言うのは難しかったですが、授業を通してだんだんと英語を聞き取れるようになったように思います。毎週の課題と最終レポートの提出は大変でしたが、それ以上に授業を通して学べたことが多かったです。
      また、授業は講義だけではなく、field workとして寺町や錦市場に出かけて行ったり、メイド喫茶に行ったりもしました。最終授業の後には皆で打ち上げに行きました。そのようなfield workを通してSCTI学生と交流を深めることもでき、とても楽しかったです。
      授業を通して仲良くなったSCTI学生と休日に遊びに行ったり、飲みに行ったりできました。また、最初のオリエンテーション後にSCTI学生と聴講生が一緒に京都観光に行く機会もあったため、より多くのSCTI学生と知り合うことができたと思います。授業を通して学ぶことも多いですが、皆で一緒に様々な所に出かけて行って一緒に楽しめたのは本当に良かったと思います。日本語と英語を交えての会話だったのですが、もっと英語を勉強しようというモチベーションにもなりました。
      今回この聴講制度に参加させて頂き、大変貴重な機会を持つことができました。最初の目的であった自分の語学力を上げること、多くの学生と交流すること、ができたと思います。ただ、英語力の足りなさは様々な局面で度々痛感させられた点でもあったので、「話すこと」、「聴くこと」の重要性を改めて感じました。今回の経験を活かし、今後も英語を「聴く」、「話す」よう心がけたいです。また機会があればぜひ参加させて頂きたいと思います。その際には今回よりも多く発言できるよう努力したいと思います。(工M1)