春秋講義は、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的資源について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988(昭和63)年秋から開講している公開講座です。年に2回、春と秋にテーマをもうけ講義を行います。
テーマ
「日本の食を考える」
日時等
4月9日(水曜日) | 藤原 辰史 人文科学研究所准教授 20世紀日本の食生活史 -残飯、牛乳、フードコート |
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4月16日(水曜日) | 河田 照雄 農学研究科教授 食の学び方、活かし方 |
4月23日(水曜日) | 加賀爪 優 農学研究科教授 世界の食料需給と貿易自由化・環境問題 |
いずれの日も18時30分~20時00分(開場18時00分)
会場
京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
(京都市左京区吉田本町)
定員
500名
受講料
無料
申し込み
不要(各講義とも当日先着順)
講義の概要
テーマ 「日本の食を考える」
4月9日(水曜日)
「20世紀日本の食生活史 -残飯、牛乳、フードコート」 藤原 辰史 人文科学研究所准教授
日本の食べものをめぐる風景はどのように変化したのでしょうか。もちろん、それを洋食の普及や調理器具の進歩といった言葉で説明することは比較的難しくないでしょう。しかし、日本の食の歴史の暗部は見逃されがちです。残飯、飢え、孤食など、できれば考えたくない側面こそが、現代史の基底にあるのではないでしょうか。本講義では、20世紀日本の食生活を振り返ることで、21世紀の食の可能性について考えてみたいと思います。
4月16日(水曜日)
「食の学び方、活かし方」 河田 照雄 農学研究科教授
近頃、和食をはじめとしてなにかと「食」の話題が多くなっています。「食」が私たちの日々の生活や健康にたいへん密接に関係しているからに他なりません。喜ばしいものばかりではありません。「食」についての情報を正しく理解し、知識として活用することが健やかな暮らしを支えてくれます。本講義では、日常生活の中での「食」の役割を再考するとともに、肥満やメタボなど健康との関わりについてもお話ししたいと思います。
4月23日(水曜日)
「世界の食料需給と貿易自由化・環境問題」 加賀爪 優 農学研究科教授
現在、先進国では飽食による肥満が問題になる一方で、途上国では恒常的に飢餓や栄養不良人口が深刻な問題になっています。国際機関の予測によると、「今後の国際食料需給は、先進国では過剰傾向、途上国では不足傾向で推移し、先進国の過剰は、途上国の不足を凌駕する状況で推移する」ことを示しています。この講義では、こうした国際的な食料問題に対して、食料の貿易自由化のもたらす経済面および環境面への影響を議論します。
問い合わせ先
京都大学渉外部広報・社会連携推進室
TEL: 075-753-2233(月曜日~金曜日 9時00分~17時00分)
FAX: 075-753-2246
〒606‐8501 京都市左京区吉田本町
E-mail: kinen52*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
主催:京都大学
後援:京都府/京都市