第5回 京都大学ホームカミングデイ

第5回 京都大学ホームカミングデイ

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G 北部キャンパスツアー(湯川記念館等の見学)【卒業生・教職員OB・OG限定】

【要事前申し込み】

定員: 30名(お申込による先着順)
出発時間: 15時15分 ※この時間までに受付(時計台記念館)をお済ませください。
集合場所: 百周年時計台記念館1階受付集合

北部キャンパスは、農学部の設置に備えて1921年にほぼ全域が京都大学の敷地になりました。農学部や理学部の建物のほか、農場や試験地、植物園、さらに運動場などがあり、教室や、実験棟が建ち並ぶ他のキャンパスとは少し趣が異なった景観を備えています。

 15時15分 時計台記念館→15時30分 農学部表門および門衛所→15時35分 湯川記念館→演習林旧本部事務室→15時50分 北白川試験地→16時15分 農学・生命科学研究棟→火葬塚→16時45分 時計台記念館

15時15分 時計台記念館前出発

15時30分 農学部表門及び門衛所(登録有形文化財) 

 1924(大正13)年建築。分離派建築会森田慶一氏の秀作で、通用口の塔頭アーチなど楽友会館と共通するディテールが認められます。ドイツ表現派のモチーフを採りながら、日本瓦を載せた薄い屋根が頂部を明確に水平に区切って節度を与え、全体意匠を品格あるものに仕立てています。

15時35分 湯川記念館(基礎物理学研究所)

 1952(昭和27)年竣工。1935年に発表した中間子論が1947年に実験で実証され、1949年に湯川秀樹教授が日本人として最初のノーベル賞を受賞し、これを記念して建てられました。
  湯川秀樹教授が亡くなられた1981年まで使われていた部屋は「湯川記念室」として、蔵書などを保存しています。


研究所の玄関を飾る中間子論を形象化した「親子像」
(東京芸大教授 菊池一雄作)

経由地《演習林旧本部事務室(登録有形文化財)》

 1931(昭和6)年竣工。スペイン瓦を葺いたバンガロー風の建物で外周周や中庭に面してベランダが配され、周囲の景観にとけ込んだ造りになっています。

15時50分 北白川試験地(フィールド科学教育研究センター 里域ステーション)

 1924(大正13)年設置。当初は「林学苗畑」と称して林学科の管理下にありましたが、実習・実験用苗畑としての性質上、1926年以降は旧演習林で管理しています。面積は1.3haであり、そのうち中心部の0.3haが苗畑、周囲の0.7ha見本園となっています。本試験地は、農学部グラウンドと農場に挟まれた南北に長い方向の部分と、北および西側民地等との境界沿いに延びる狭長(幅6~7m)な部分からなります。白川の扇状地に位置し、地質は花崗岩石の砂層からなります。土壌は砂質壌土で土層は深いです。
  年平均気温は15.1度、年降水量は1,465mmで、積雪はほとんど見られません。

16時15分 農学・生命科学研究棟

 農学系教育研究の拠点として2005(平成17年)年に竣工。建設(8階建)前の敷地は柿畑であり、柿の品種改良が行われていたことから、柿畑から採取した柿の葉、幹、実を実際に写し、焼成した陶板タイルを壁面にしています。
  8階の会議室からは、大学院農学研究科附属農場(京都農場)やフィールド科学教育研究センターの北白川試験地そして北山連峰を展望できます。

 


経由地《火葬塚(京都市登録史跡)》

 吉田山周辺では、古代から有力者の葬礼がしばしば行われていました。その葬法の一つに、遺骨の埋葬地のほかに、遺体の火葬地を「火葬塚」として祭る方式があります。京都大学に残る火葬塚は1978年の発掘調査で発見されたもの。調査から12世紀末頃の史跡と判明しました。
  京都大学埋蔵文化財センターは、理学部の協力の下、全国的にも希少で学術的価値の高いこの火葬塚を、歴史的資料として復元しました。塚上の松もまた、当時の記録を基に、復元的に植えたものです。この火葬塚は1983年、京都市登録史跡に指定されました。

16時45分 時計台記念館着