「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア超短期留学プログラム)」の平成24年度の第4弾として、中国・西安交通大学の協力を得て、サマースクールを開催しました。中国語講座、西安交通大学教員による特別講座、書道や太極拳の体験実習、世界遺産の兵馬俑の見学など、多彩な内容が提供され、中国人学生や現地の人々との交流も行われました。本プログラムは、カリキュラムの開発段階から本学卒業生を含む西安交通大学の全学的な支援を得て実施し、安全面にも十分配慮しながら、無事に終了しました。
今回の留学プログラム開催中に、日中関係の緊張が高まる事態となりました。このような時期にあったからこそ、個人と個人の交流の大切さをより一層感じることができました。また、実際に現地に赴くことで、メディアを通じて間接的に見る中国の姿と、自分の目で見る中国の姿との違いを実感しました。参加学生は、本プログラムを通して、中国の学生を始め多くの人々に出会い、これからの交流を約束しました。今回の経験を発展的に将来に生かすことが期待されます。
参加学生の報告
中国・西安交通大学サマースクール 班長
総合人間学部2回生 松木 結美歌
西安交通大学でのサマースクールでの授業では、読み・書きだけでなく、話す・聞き取るといった実践的な中国語の授業が実施されたため、「生きた」中国語を学ぶことができたと感じます。加えて中国歴史・文化の授業では多面的に中国に関する知識を得ることができたため、実際に歴史的な土地や文化に訪れて中国を肌で感じることができたと思います。特に華清池にて「長恨歌」を鑑賞した際は感動して思わず涙してしまいました。
また日中関係緊張の最中でも、現地の学生や先生方からの温かい心遣いにより、安心して皆が過ごすことができました。日中関係が緊迫しつつある今、このプログラムのような個人単位での友好関係を得ることのできる交流が大切な時期にあるのではないかと実感しました。
2週間という短い期間でしたが、中国語の上達や知識だけでなく、京都大学生、西安交通大学生一同で友情を深めることもでき、 最高の思い出が詰まったプログラムを過ごすことができたと思います。
中国語講座の様子 | 西安交通大学学生と兵馬俑を見学 |
西安交通大学学生・教員との交流 |