今回で第3回目を迎える国際化拠点整備事業採択校主催の産学連携フォーラムが一般社団法人日本経済団体連合会との共催により、東京・経団連会館カンファレンスにて行われました。このフォーラムは大学と産業界との連携を深め、高度国際人材の育成および活用のための課題と展望について検討するもので、今年は「大学の国際化とグローバル人材育成のための取組」をテーマに開催され、産業界、大学等から300名以上の参加がありました。
経団連教育問題委員会企画部会長・日本電気株式会社特別顧問の岩波利光氏による基調講演では、人材のグローバル化促進についての企業の取組の紹介や、大学に期待する取組、また2010年に経団連より提言されたサンライズレポートに基づき実施されている経団連教育・人材開発プロジェクトについて、述べられました。また、産官学が連携してグローバル人材の育成に向けさらに努力し、教育界と経済界の一層の連携強化を進めていくことの必要の重要性について強調されました。
その後、東日本・西日本の大学が「大学の国際化とグローバル人材育成のための取組」についてそれぞれ二つの分科会に分かれて議論を行いましたが、今年は本学が西日本の採択大学の幹事校となり、森純一 国際交流推進機構長が幹事校として代表を務めました。今年もこの分科会に先立って事前勉強会を行いましたが、関西の企業2社(コニカミノルタホールディングス株式会社、日東電工株式会社)にも参加いただき、グローバル人材の育成について議論を深めてきた経緯があります。本フォーラムの分科会ではその2社も含め、パネリスト校である関西学院大学と九州大学、元留学生、そしてフロアからの意見も交えてグローバル人材としての日本人学生、留学生の観点からそれぞれの問題点と課題について議論し、発表しました。
最後には、今後も産業界と教育界がフォーラムを共同開催して、グローバル人材育成の環境整備を図ること、グローバル人材育成の優れた取組についてウェブサイト等を通じて情報発信し、広く教育界と産業界で共有することが発表されました。
分科会で発言する森機構長 | 分科会の様子 |
会場の様子 |
関連リンク
- 第3回グローバル30学連携フォーラム
http://www.uni.international.mext.go.jp/info/2012/06/global-30-sangaku-renkei-2012/?lang=ja