新しい人工ヌクレアーゼPlatinum TALENを用いたゲノム編集によって高効率にカエルやラットの遺伝子改変が可能に!

新しい人工ヌクレアーゼPlatinum TALENを用いたゲノム編集によって高効率にカエルやラットの遺伝子改変が可能に!

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用語説明

人工ヌクレアーゼ

DNAに結合する部分とDNAを切断する部分を人工的に融合させたタンパク質。結合させるDNA配列を自在にデザインできるため、ゲノム中の特定の遺伝子配列のみを切断することが可能となる。

Platinum TALEN

本研究にて独自に開発された高活性型のTALEN(transcription activator-like effector nuclease)。TALENは、植物の病原細菌であるXanthomonas(キサントモナス)から発見されたDNA結合タンパク質を利用した人工ヌクレアーゼの一種

ゲノム編集

人工ヌクレアーゼによってゲノムDNAにDNA二本鎖切断を誘導し、その修復過程において、標的遺伝子へ欠失や挿入変異を導入したり、ドナー構築を用いた相同組換えによって遺伝子を改変する技術

DNA結合モジュール

TALENのDNAへの結合を担う部位。一つのモジュール(ブロック)がDNAの1塩基を認識し、それを任意の順番で組み合わせることにより、特異的な配列に結合させることができる。

Platinum Gate system

Platinum TALENを効率的に作製するために、本研究にて開発されたシステム。DNA結合モジュールを2段階で組み上げることで、6~21個のDNA結合モジュールを有する(すなわち6~21塩基のDNA配列を特異的に認識できる)Platinum TALENを構築することが可能である。