パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立

用語解説

人工多能性幹細胞（iPS細胞：induced pluripotent stem cell）のこと。皮膚細胞などの体細胞に特定因子を導入することにより樹立される。胚性幹細胞（ES細胞）のように無限に増え続ける能力と体のあらゆる組織細胞に分化する能力を有する多能性幹細胞である。

目的の細胞を培養する際、培養条件を整える補助的な役割をもつ細胞。通常は薬剤処理によって分裂できないように処理されている。iPS 細胞の培養の際には、マウス胎仔由来の線維芽細胞などがフィーダー細胞として用いられている。

神経細胞の一種。神経伝達物質としてドーパミンを放出する。多くのパーキンソン病では、中脳黒質にあるドーパミン神経細胞の変性が主な病理として知られている。

核磁気共鳴という原理を利用して生体内の断面画像を解析できる方法。被曝の心配がなく、経時的な3次元情報を得ることもできる。

プラスの電気を帯びた電子を放出する同位元素（アイソトープ）で標識された薬剤を注射し、体内分布を特殊なカメラで断層撮影する装置。がんの性質などの検査に有用な診断機器。

抗原抗体反応を利用して組織中の特定の抗原（タンパク質や糖鎖分子など）を染色する方法のこと。

さまざまな細胞から分泌され、特定の細胞の働きに作用するタンパク質のこと。現在は種々のサイトカインが人工的に大量生産され、研究や臨床に用いられている。