再生医科学研究所第9回公開講演会「再生医科学研究所の研究対象の大きさは1nmから1m」
お医者さんは患者さんの全身状態から、時として「ひょっとして遺伝子に変異が入っているのでは」との診たてを行います。この時1mサイズの人を見て1nm(ナノメートル)の分子レベルでの変異に思いをはせています。実に10の9乗も大きさの異なる出来事の関係です。どれほど大変なことかと実感のわかない方は、逆に1mの10の9乗倍の大きさとは、地球の直径の実に100倍であることをご想像ください。
今回は、ちょうど中間の10μm(マイクロメートル)の細胞と10nmのタンパク質に関する研究のお話をします。
日時
平成26年7月19日(土曜日) 14時00分~16時10分(13時30分開場)
会場
京都大学百周年時計台記念館1階 百周年記念ホール
※ ご来場に際しては公共交通機関をご利用ください。
プログラム
14時00分~14時05分 | 開会挨拶 |
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14時05分~15時05分 | 「万能細胞(ES/iPS細胞)の再生医療と創薬への応用 -世界の現状と実用化に必要な技術開発」 中辻憲夫(再生医科学研究所 教授) ES/iPS細胞などの万能細胞(多能性幹細胞)は、無制限の増殖能力と多種類細胞への多分化能を持つことで、各種の有用細胞を無尽蔵に供給可能で、医学や創薬への応用が期待されています。米国等では臨床試験が開始しており、製薬企業は新薬開発への活用を始めています。今後医療と創薬への実用化には、治療効果達成に加えて、安全性確保、コスト抑制などが必要です。 |
15時10分~16時10分 | 「細胞の中でタンパク質が作られる -からだを支える細胞の仕組み-」 細川暢子(再生医科学研究所 准教授) ヒトのからだはさまざまな種類のタンパク質から作られており、発生や再生の過程で、多くの種類のタンパク質が必要になってきます。またタンパク質の異常がさまざまな病気の原因になることがわかっています。これらのタンパク質は小さな細胞が作り出したものです。細胞の中でおこなわれている基本的なメカニズムを紹介します。 |
定員
500名(申し込み順)
参加費
無料
対象
どなたでも参加いただけます。
お申し込み方法
1. メール・FAXでの申し込み
氏名(ふりがな)、連絡先をご記入のうえ、下記までお申し込みください。
2. 往復はがきでの申し込み
氏名(ふりがな)、連絡先をご記入のうえ、下記までお申し込みください。返信はがき(表)に、送付先住所、氏名を必ず記入してください。
連絡先
京都大学再生医科学研究所総務掛
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町53
TEL: 075-751-3802
FAX: 075-751-4646
E-mail: kouen*frontier.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
ホームページ: http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/