日本企業の急速な海外展開が進展する中で、グルーバル人材育成の必要性が叫ばれています。
日本企業は、システムのモジュール化を苦手としてきました。高機能ですが、しかし高価格の画一化されたシステム輸出を繰り返し、国際市場において価格競争力を失ってきました。しかし、日本企業の競争力は、その現場力にあります。現地人と協働した徹底した現地主義により、当事国の実態にあったしなやかな標準を作りあげること、これが日本企業の新しいビジネスモデルになりうると考えます。日本企業のブランド力を維持しながら、企業の現地化を進めていく。そのため、地国におけるパブリックリレーションズを構築できるようなコミュニケーション能力、文化的、歴史的素養をもつ人材育成を養成することが必要です。
経営管理大学院は、将来、グローバル企業や国際機関でグローバルビジネスの展開に貢献できるリーダー的人材の育成を目指し、国際コース等における英語教育や英語によるディベート能力の強化、国際ビジネス/プロジェクトのケース教材の開発に取り組んできました。ここでさらに、アジアビジネス人材育成寄附講座を設立し、アジア諸国の現地事情、歴史、社会、文化、経済、産業、行政機関などに精通し、現地の人々との心の通った相互理解の下で、従来ビジネスの拡大や新規事業の開拓ができる人材の育成を目指しています。各国トップクラスの研究者、現地企業経営層から多数の講師を招き、国別、産業別の特性や成功事例を分析し、国ごとに異なる事業経営成功のための優先的取り組み事項の明確化を進めています。
本シンポジウムでは、わが国のグローバルビジネス人材育成に関する基調講演、およびパネルディスカッションを通じて、各界がグローバル社会における活動を新たな次元に引き上げ、その対応力を強化するために大学が果たすべき役割、とりわけ経営専門職大学院におけるグローバル人材育成のための課題について議論します。
日時
2012年11月19日(月曜日) 13時30分~18時00分(13時00分受付開始)
場所
芝蘭会館 稲盛ホール
(アクセス:http://www.med.kyoto-u.ac.jp/siran/kotsu.htm)
定員
230名
対象
どなたでもご参加いただけます。
プログラム
※プログラムの内容は予告なく変更になる場合もあります。
基調講演
- 「グローバル人材と大学教育の役割」
板東久美子 文部科学省高等教育局長 - 「グローバル化時代のビジネス」
奥田 碩 株式会社国際協力銀行 総裁 - 「ナレッジエコノミーと大学のグローバル人材教育」
森 純一 京都大学国際交流推進機構長 - パネルディスカッション「大学教育とグローバルビジネス人材」
パネリスト(五十音順)
安間匡明 株式会社国際協力銀行 経営企画部長
コーディネーター
北山禎介 株式会社三井住友銀行 取締役会長
澤井克紀 京都大学経営管理大学院 副院長
式部 透 米州開発銀行 顧問
田中浩一 三井物産株式会社 代表取締役常務執行役員
林 康夫 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)顧問
井之上喬 京都大学経営管理大学院 特命教授 - 報告
小林潔司 京都大学経営管理大学院 経営研究センター長
プログラム詳細はhttp://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/crba/をご覧ください。
参加費
無料
申し込み方法
事前申込み必要。Eメールで下記の要領にてお申し込みください。
件名に「グローバルビジネス人材育成シンポジウム」と明記し、必要事項を記入の上、送信してください。
必要事項
1.氏名(ふりがな)、2.メール、3.連絡先、4.職業(勤務先)(※学生は学校名と学年)
申し込み締め切り
平成24年11月14日(水曜日)
※応募者多数の場合は抽選の上、当選者にはメールにて参加証をお送りします。
問い合わせ・申し込み先
京都大学経営管理大学院 経営研究センター
E-mail: uketsuke*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
TEL: 075-753-3543 (平日9時00分~16時00分)
主催
京都大学 経営管理大学院
共催
グローバルビジネス学会
後援
株式会社 国際協力銀行、一般財団法人 海外投融資情報財団、日本経済新聞社