経済学部4回生
毎週2コマ連続の講義があり、前半をSCTIの先生が、後半をGuest Speakerのかたがいらして講義を行ってくださいました。先生の講義は基本的に戦後から現在にいたるまでの日本経済についてであり、トピックとしては高度経済成長、国際的な視点から見た現代の日本経済、関西地区の経済、資源問題、社会的ネットワークについてでした。Guest Speakerのかたのトピックは製薬業界、ネットワーク(特にIT系)、遠隔医療、携帯電話についてでした。またField Tripということで大阪大学のロボットを研究している研究室を訪れました。先生の講義は、すでに知識があったためかもしれませんが、少し物足りない感じがしました。Guest Speakerの方の講義は非常に面白かったです。普段は聞けないような話を聞けたり、実際に企業で働いている人に触れられて新鮮でした。またField Tripも非常によい経験を得ることが出来ました。負担としては、初めにReading Packetの購入(教科書の購入はなし)が金銭的な負担としてありました。学習面では特に予習もなく、最後にレポートと試験があった程度です。講義は英語で行われましたが、理解に困るようなことはほとんどなく、講義について英語で苦労したということはありません。
スタンフォードの学生と交流を深めることは、今回のSCTIに参加するに当たっての目標の一つでありました。やはり交流を深める上で、英語が一番苦労しました。彼らの日常会話は非常に早く、聞き取るのに苦労しました。しかし、英語にも徐々に慣れ、講義以外にも、パーティーや観光にいったりと交流する機会をもてたので、3ヶ月弱という期間としては、親睦を深められたかなという感じです。おそらく日本人と同じような環境で一緒に過ごしたとしても、同程度しか親睦を深められなかったと思います。その意味で、私のSCTIへの参加の目的の一つであった、海外の学生との交流という面では及第点といえます。
私の場合、一つの講義しか受講していなかったため、他の講義を受講しているスタンフォードの学生と交わる機会が少なくなってしまい、それが少し残念でした。今回は人数の関係もあって一つの講義しか受講できない環境でしたが、講義の数を増やしたりして、もっと複数の講義を取れる仕組みがあればいいなと思います。
私にとって今回のSCTIプログラムは、当初目標としていたことを達成でき、非常に有益なものとなりました。最後になりましたが、このプログラムの準備にご尽力してくださいましたことに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。