個別学力試験問題の一部がインターネット掲示板に投稿された事件について（総長からのコメント）（2011年3月3日）
今回の事件の全容等はまだ判明しておりませんが、本学一般入試の受験生が試験時間中に試験問題の一部をインターネット掲示板に投稿して不正行為を行った疑いが高く、厳正かつ公正であるべき入学試験でかかる事態が発生したことは、受験生ならびに社会に不安を与えることとなり、誠に遺憾に思っております。
本学では、捜査当局に被害申告を行い、既に捜査が進められていると伺っており、一刻も早く全容解明がなされることを心から願っております。
本学では捜査照会に応じ、捜査協力を行う立場から、本日3月3日（木曜日）午前11時に京都府警川端警察署に、警察からの要請に基づき、捜査に必要な書類を提出するとともに、被害届を提出しました。
また、本日午後1時過ぎの報道において、「京都府警により予備校生の事情聴取開始」との報に接しました。本学受験生の不正行為が事実であれば、誠に残念です。自らの行為を深く反省して更生してもらいたいと思います。
本学としては、3月10日の合格発表までは入試業務を粛々と公正に行ってまいります。不正行為が判明した場合には当該受験生を規定に則り「失格」として不合格にするとともに、その他必要な措置を行い、他の受験生に不安を与えないよう、万全を期して対処するつもりです。
さらに、本学としては、事実関係の解明を受け、今後、入試業務のより一層の改善を図ってまいります。
平成23年3月3日
京都大学総長 松本 紘
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