高等教育研究開発推進センターが第16回大学教育研究フォーラムを開催しました。(2010年3月18日・19日)

高等教育研究開発推進センターが第16回大学教育研究フォーラムを開催しました。(2010年3月18日・19日)

 吉田キャンパスおよび百周年時計台記念館において、第16回大学教育研究フォーラムを開催しました。

 平成20年度に採択された特別教育研究「大学教員教育研修のための相互研修型FD拠点形成」の一環として、初日には、南川高志 理事補(文学研究科 教授)の挨拶に続いて、松下佳代 教授(高等教育研究開発推進センター)より「大学教育の実践知を共有する-コミュニティ・ネットワーク・コモンズ-」と題する特別講演を行いました。

 引き続きシンポジウムでは、「教える集団をどう組織するか」をテーマに、柳澤康信 愛媛大学 学長、南木睦彦 流通科学大学商学部 教授・教育高度化推進センター長、根津知佳子 三重大学教育学部 教授、義本博司 文部科学省 高等教育局 高等教育企画課長の4氏による報告があり、その後、会場の参加者と活発な意見交換を行いました。

 2日間にわたり9つの会場で、計67件の大学教育改善の実践研究に関する個人研究発表を行いました。小講演セッションでは、中井俊樹 名古屋大学高等教育研究センター 准教授による「大学教育の国際化に向けての新たなFDの可能性」、冬木正彦 関西大学環境都市工学部 教授による「ICT を活用した汎用教育支援モデルと授業支援型ユーザインターフェイス」など、計8つの講演を行いました。フォーラム最後のラウンドテーブル企画では、「学習成果をどう可視化するか?」「科学教育第3波の展望-進化する大学教育に向けて」など計6つの企画で、報告・討論を行いました。

 この大学教育研究フォーラムには、2日間で学内外の大学関係者計555名の参加者があり、本学および全国の大学の教育改善のためのリソースが集積したといえます。また、初日のシンポジウム終了後の情報交換会も、多くの参加者が一層の交流を深めるなど、盛会のうちに終了しました。


シンポジウムの様子