建築家ジョルジョ・ヴァザーリ 生誕500周年記念特別展
イタリア・ルネサンス期の美術家・建築家ジョルジョ・ヴァザーリ(1511~1574)は、トスカーナ大公コジモ1世の宮廷に仕え、幅広い分野で活躍した人物です。彼はイタリア美術史の基本資料として名高い「画家・彫刻家・建築家列伝」の著者であり、画家としてパラッツォ・ヴェッキオの五百人広間の壁画や、フィレンツェ大聖堂のドーム天井画を手がけたほか、建築家としてパラッツォ・ヴェッキオの改装、ウフィツィの建築、さらにここからピッティ宮殿につながる空中回廊を設計しました。
今回の企画は2011年に生誕500周年を迎えるヴァザーリの建築家・都市計画家としての仕事に注目して、これまで日本ではあまり知られていなかった彼の建築家としての優れた仕事を、ウフィツィの建築を中心に多角的に紹介します。展示会場では模型とパネルでウフィツィの建築の歩み、また現在進行中のウフィツィ美術館修復・改修工事の内容を紹介します。さらに日本人建築家磯崎新氏によるウフィツィ美術館新入口案(1999年、国際コンペ最優秀案)も展示します。
開催期間
2011年12月7日(木曜日)~2012年2月5日(日曜日)
場所
京都大学総合博物館
主催
京都大学大学院人間・環境学研究科、京都大学総合博物館、イタリア文化会館-大阪
後援
在日イタリア大使館、イタリア外務省、イタリア文化財・文化活動省、アレッツォ市、フィレンツェ市、ヴィエッセウ図書館、グイド・ダレッツォ財団、ロムアルド・デル・ビアンコ財団、ICOMOS イコモス国際記念物遺跡会議、イタリア イコモス国内委員会、日本イコモス国内委員会、日本建築学会、建築史学会、地中海学会、東京建築士会、日伊協会、国立西洋美術館、eCampus大学、ローマ第2大学、ヴェネツィア建築大学、東京藝術大学、愛知産業大学、関東学院大学
助成
グランディ・ウフィツィ、アルテ・アンティーカ、公益財団法人野村財団、鹿島建設株式会社
監修
クラウディア・コンフォルティ(ローマ第2大学「トール・ヴェルガータ」工学部教授)
樺山紘一(東京大学名誉教授・印刷博物館館長)
京都展特別監修:岡田温司(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)