平成25年度4月期入学京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程入学者選抜試験における出題ミスについて

平成25年度4月期入学京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程入学者選抜試験における出題ミスについて

2012年8月10日

【公表にあたって】

 このたび、平成25年度4月期入学京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程入学者選抜試験の問題の一部に出題ミスのあることが判明いたしました。

 受験者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けしたことを深く反省して、ここに発表します。

  1. 出題ミスの内容
      平成24年8月6日(月曜日)13時から15時に実施した情報学研究科数理工学専攻修士課程入学者選抜試験の筆記試験において、基礎科目は、計6問から2問を選択し解答するものであるが、このうち問題番号1の小問(iii)に下記のとおり誤りがあることが判明した。なお、問題は日本文と英文により書かれている。

    誤りの内容
    問題番号1の小問(iii)の文中、および、その英文の部分

    • 日本文
      (本文下から2行目の数式の右辺の分子の指数関数の指数部)
    • 英文
      (本文下から2行目の数式の右辺の分子の指数関数の指数部)
  2. 出題ミス発見の状況
      試験終了後の8月8日(水曜日)になって出題ミスがあることを発見した。なお、試験中および試験後も受験者からの質問はなかった。当該試験科目の受験者数は29名で、そのうち当該問題を選択した受験者は7名であった。
  3. 採点方法および受験者への周知について
      情報学研究科では、答案を調査し、この出題ミスによる受験者への影響を検討した結果、問題1を選択した受験生7名に対して満点の30点(小問 (iii)の配点)を加点した。この措置の実施によって全受験生の合否判定および研究室配属に影響は生じなかった。
      今回の出題ミスに関して、本学ホームページに掲載し周知を行うとともに受験者全員に対して、文書にて謝罪および対応説明を行う。
  4. 出題ミスの起こった原因とチェック体制について
      問題については出題委員が問題案作成後、当該専攻において出題の点検を行った。さらに、教務委員会作成の出題ミス防止マニュアルに基づき、出題委員以外の教員が「解答モニター」となって実際に全12問を解いて、時間内に正解または適切な解答が導けるか問題案と解答例の確認を行った。以上のチェック体制にもかかわらず、出題ミスの発見に至らなかった。
  5. 再発防止策
      情報学研究科は、出題ミス防止については平素より努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。
      今後、情報学研究科は、出題ミスの発生原因の過程を研究科あげて検証し、出題ミス防止のための方策を検討する。具体的には出題ミス防止マニュアルを再検討するとともに問題チェック体制をより一層強化し、出題ミスを出さぬよう最大限努力する所存である。