2013年「チュラロンコーン大学サマースクール」を実施しました。(2013年8月25日~9月7日)

2013年「チュラロンコーン大学サマースクール」を実施しました。(2013年8月25日~9月7日)

 「短期SENDプログラム」※の一環として、本学からチュラロンコーン大学サマースクールに5名の学生が参加しました。2週間の派遣で、タイ語・タイ文化についての講義を受講するとともに、タイ人学生との日本語・日本文化についての相互学習(共同発表)も行いました。また、実地研修(アユタヤ、ラッタナーコシン歴史展示館)を行い、タイ文化に関する認識を深めました。2週間の派遣を通じて、タイの文化を理解することはもちろんのこと、日本語・日本文化を学び合うことにより、違う角度から自国の文化を見つめ直し、再発見する機会を得ることができました。現地で得た経験や文化に対する理解をさらに発展させ、またチュラロンコーン大学の学生たちとの信頼関係を今後一層深めていくことが期待されます。

 帰国後、10月9日にプログラム報告会を実施し、参加学生は報告を行いました。

参加学生の報告

チュラロンコーン大学サマースクール 班長
経済学部3回生 東 泰大

 タイのチュラロンコーン大学での2週間の滞在は、私の価値観に大きな影響を与えてくれました。出発前のイメージとは違い、日本では味わえない多くの貴重な体験をすることができました。

 まずタイの歴史や文化、言語に関してかなり触れることができました。タイ語の講義は勿論ですが、発表に向けての白熱した議論や準備を通して、タイ人の価値観を学ぶことができました。また課外においても一緒に食事に行ったり、観光地を案内してくれたりし、お互いのことをたくさん話すことができ、毎日が発見の連続でした。

 またタイの文化や価値観を知るにつれて、日本のことを改めて考え直すことができました。多くの学生が日本のことをよく知っており、日本人の私が逆に驚かされる場面もありました。知った気になっていただけで、日本の文化を自分はまだまだ知らないことに気づかされました。それと同時に日本の良さというのも実感することができました。

 今回の研修を通して、何と言ってもタイの人達の純粋な優しさや寛大さに多く触れることができたのが一番嬉しかったです。「ほほえみの国」と言われるのもよく分かり、彼らの人柄に大きく惹かれました。また多くのタイの学生たちと友達になったことが、タイ語を継続して勉強していこうというモチベーションに繋がりました。

 今回の経験によって国際貢献をしたいという気持ちがより強くなり、今後の方向性に関して可能性が大きく広がりました。最後になりましたが、研修参加にあたり、様々な手配をしてくださった皆様には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。


タイ語講座

チュラロンコーン大学学生との集合写真

日本文化についてチュラロンコーン大学学生との共同発表

 実地研修(アユタヤ遺跡)

※短期SEND(Student Exchange-Nippon Discovery)プログラムについて

 SENDプログラムとは、日本とASEANを始めとする世界各地との架け橋となるエキスパート人材の育成を目指す事業です。派遣学生は現地の言語や文化を学習するとともに、日本語指導支援や日本文化の紹介活動を行います。これらの活動を通じて、海外の学生に日本への関心を強めてもらうと同時に、世界に雄飛する日本として誇れる人材の育成を目指し、次世代における相互の信頼感を醸成することを主たる目的としています。

 2013年度は、「大学の世界展開力強化事業(ASEAN諸国等との大学間交流形成支援) 「開かれたASEAN+6」による日本再発見:SENDを核とした国際連携人材育成」およびJASSO奨学金(重点政策枠)の支援を受けて行っています。