男女共同参画推進アクション・プランに基づき
環境・支援体制整備に加え、休業から復帰後の子育て期に
柔軟な働き方を選べる制度を構築します。また、学生が希望を
もってキャリアパスを描くことができる環境を整えます。
W はWomen and the World。これまで政府は男女共同参画社会の実現を目指し、数々の対策を奨励してきました。京都大学も学生に占める女性の比率は2割を超え、事務職員・技術職員では6割近くになりましたが、教員はまだ1割近くに留まっています。この比率は徐々に上昇すると思いますが、まずは女性が働きやすく、勉学に打ち込める環境作りが必要です。出産・育児休暇が男女とも取りやすく、それが仕事や勉学を継続する妨げにならないような仕組みや、女性に優しい施設・システムづくりを考えていきます。男女共同参画を支える環境・支援体制整備に加え、休業から復帰後の子育て期に柔軟な働き方を選べる制度を構築するため、男女共同参画推進アクション・プランを作成し、その事業推進に努めます。また、京都大学という「窓」を通じて、学生が希望をもって社会に羽ばたくことができるよう、学生が自身の能力に自信を持てるような成長の機会を創出します。
重点戦略6ー1
女性リーダー育成および家庭生活との
両立支援を推進します。
- 女性リーダーの育成
- 1.女性リーダーを育成するため、ジェンダー・バランスに配慮した教職員採用人事を推進するとともに、女性の活躍を顕在化させ、メンター制度を充実させるなどキャリアアップのための研修・啓発を推進します。
- 家庭生活との両立支援
- 2.家庭生活との両立を支援するため、待機乳児保育・病児保育・お迎え保育等の充実や研究実験補助者雇用支援の拡充を図り、男女の別のない育児・介護休業制度の周知を徹底し働きやすい職場および研究環境を整備します。これにより、職域における男女の差をなくすように努めます。
重点戦略6ー2
男女がともに高い希望をもちうる
環境づくりを推進します。
- 次世代の育成支援
- 1.次世代にとって魅力ある京都大学を構築するため、オープンキャンパス、女子高校生向けのフォーラム等をはじめとした高大連携や地域連携事業、関連のホームページの充実や冊子の発行などを通じた京大像やロールモデル*に関する情報提供の推進、女子学生を対象にした大学院生・若手研究者との懇談会の実施などに加え、次世代女性研究者育成に向けたキャリアパス構築を目指します。
- 教職員・学生への広報・啓発活動の推進等
- 2.男女の安定的な共同参画を実行するため、将来のキャリアパスについて希望を募り、海外の事例を参照しつつ、男女が快適に共同で仕事を進めるために必要な意識改革や環境整備を実施していきます。
重点戦略6ー3
学生が希望をもって社会に羽ばたくための支援を行います。
- 大学院生の教育研究能力向上
- 1.総合的な教育能力と人間的素養を高めるとともに、研究者も視野に入れた大学院生のキャリアアップにも資するよう、「GST(Graduate Student Training)センター(仮称)」を新設し、各種トレーニングを行います。
- 社会との連携による学生のキャリアパス構築支援
- 2.社会で活躍する本学OB・OGの経験を「京都大学未来フォーラム*」等の場で学生に提供する等、学生が幅広い可能性を視野に入れつつ具体的なキャリアパスを構築できるよう、支援を行います。