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2020年秋号

第38号編集後記

今号の巻頭特集は、コロナ禍での教育現場におけるコミュニケーションや鮮明になった社会の課題と変化などについて、3人の先生に論議いただいた。通常なら同時に1か所に集まって開催するが、コロナ禍での取材現場では、ウェブ会議システムが活用された。鼎談の間には、インターネット回線や機材等の環境による中断、ハウリングなどの音声トラブルもあった。

オンラインは、場所の制約がないため対面よりも都合を合わせやすくなるメリットもあるが、場の雰囲気や人柄にふれるのは対面より淡泊なものになりがち。しかし、オンラインはコロナが終息したあとでも定着していくだろう。「脱ハンコ」やデジタル庁の設立とその恒久化を検討するなど、日本はコロナ禍を契機に全面的にデジタル化やAI、IoTなどを一気に推進させようとしているから。

我々は、この社会の大変革に立ち会うことができ、ある意味では困った、ある意味ではラッキーだと言えるのではないかと、編集を進めながらそう考えさせられた。

2020年11月
広報委員会『紅萠』編集専門部会

編集後記

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