総合博物館 特別展 生誕150周年記念展「ダンヌンツィオに夢中だった頃」を開催中(2014年1月22日~3月9日)
総合博物館では「ダンヌンツィオに夢中だった頃」を開催しています。
一体ダンヌンツィオとはだれか。今の日本で答えられる人は少ないかもしれません。この20世紀初頭のイタリアの詩人・小説家・劇作家は生前、フランスやアメリカでも広く読まれた国際的流行作家でした。2013年はその生誕150周年にあたります。
ダンヌンツィオは、同時代のヨーロッパの最新の思想や風俗を作品に取り入れ、人生においても独自の審美的スタイルとファッションを演出しました。そして、黎明記の自動車や飛行機を愛し、自分で運転・操縦、さらに、映画、広告など新しいメディアに関わった、まさに大衆化する新しい20世紀文化とともに歩み、リードした作家でした。
本展覧会は、2部構成で、第1部「人生と文学」ではパネルと本人が愛用していたスーツ等を展示しています。ダンヌンツィオの美学を、今回初めて日本で紹介します。第2部「ダンヌンツィオと日本」では青年時代の日本趣味等、大正から昭和初期の文化風俗の忘れられていた側面を伝えます。
開催に先立ち行われた内覧会・レセプションには、学内外約80名の出席がありました。レセプションは、大野照文 総合博物館長の司会で始まり、門川大作 京都市長、マルコ・ロンバルディ 在大阪イタリア総領事両名の挨拶の後、本展覧会実行委員長の大浦康介 人文科学研究所教授の発声による乾杯があり、会場は、ダンヌンツィオの話で大いに賑わいました。
また、レセプション開催中に行われた展示解説では、内田健一 京都産業大学助教が説明を行い、出席者は、ダンヌンツィオの世界を興味深く熱心に鑑賞しました。
なお、会期中は講演会、連続セミナー、ギャラリートークを開催します。詳細は総合博物館ホームページをご参照ください。
ようこそ「ダンヌンツィオに夢中だった頃」へ | 展示解説をする内田助教 |
レセプションの様子(左端ロンバルディ総領事、左から4人目門川市長) | 内覧会の様子 |