第12回京都大学附置研究所・センターシンポジウム/京都大学金沢講演会を開催しました。(2017年3月11日)

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京都大学附置研究所・センターシンポジウム/京都大学金沢講演会「京都からの挑戦 -地球社会の調和ある共存に向けて」(主催: 京都大学、京都大学研究連携基盤、後援: 石川県教育委員会、読売新聞社)を開催しました。

本シンポジウムは、多岐にわたる基礎研究分野において独自の研究業績を持つ本学の20の研究所・センターが、それらの成果を社会に還元することを目的として、平成18年から毎年1回各主要都市で開催しているものです。第12回となる今回は、「自由風格(フリースタイル)、京大」をテーマに開催しました。また、今回のシンポジウムは、本学がこれまで蓄積してきた知的資源や現在進行中の教育研究活動の成果等を広く社会に還元することを目的として平成9年から全国で展開してきた京都大学地域講演会としても位置付けて、開催しました。

シンポジウムでは、まず、山極壽一 総長が本学を代表して開会の挨拶を行いました。その後の講演では、伊勢武史 フィールド科学教育研究センター准教授、木庭啓介 生態学研究センター教授、中西嘉宏 東南アジア地域研究研究所准教授、朝長啓造 ウイルス・再生医科学研究所教授、吉岡洋 こころの未来研究センター教授、宗林由樹 化学研究所教授、井岡邦仁 基礎物理学研究所教授が、それぞれの研究成果を発表しました。講演後には、各講演者が参加者から事前に寄せられた質問に答えるスタイルで、質疑応答が行われ、参加者は講演で紹介された研究内容への理解を深めました。

また、パネルディスカッションでは、吉川左紀子 こころの未来研究センター長の司会により、山極総長、大志万直人 研究連携基盤長、ならびに研究連携基盤の多彩な学術領域をベースにしたボトムアップ的な新学術領域を創成するために設置された4つの未踏科学研究ユニットのユニット長が、「地上にもともと道はない(魯迅)-未踏科学研究ユニットが目指すもの」と題して意見交換を行いました。

最後に、湊長博 理事・副学長が総括および閉会の挨拶を行い、シンポジウムは終了となりました。当日は、公募による参加者のほか、石川県内の高校生団体346名など合わせて673名の参加があり、熱心に耳を傾けました。

開会挨拶する山極総長

総括する湊理事・副学長

左から、講演者の伊勢准教授、木庭教授、中西准教授

左から、講演者の朝長教授、吉岡教授、宗林教授、井岡教授

パネルディスカッション