ジャンタシュ・アレヴ 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi) 特定拠点准教授、土生正信 iPS細胞研究所研究員、岸本圭史 理化学研究所研究員、古川(田村)可奈 同研究員、森本充 同チームリーダー、アーロン・ゾーン シンシナティ小児病院教授、アウグスティン・ルズ マドリガル 同研究員らの研究グループは、呼吸に必須な器官である気管が胎児の中で出現するプロセスを明らかにし、培養皿上でマウスおよびヒトの気管組織を作製する方法を開発しました。
本研究成果は、胎児の中で内臓が作られる基本原理の理解に加えて、オルガノイドと呼ばれる臓器を模倣した3次元組織の開発の手がかりとなり、人工的な呼吸器の形成技術への応用が期待できます。
本研究成果は、2020年8月27日に、国際学術誌「Nature Communications」に掲載されました。
詳しい研究内容について
書誌情報
【DOI】 https://doi.org/10.1038/s41467-020-17969-w
【KURENAIアクセスURL】 http://hdl.handle.net/2433/254164
Keishi Kishimoto, Kana T. Furukawa, Agustin Luz-Madrigal, Akira Yamaoka, Chisa Matsuoka, Masanobu Habu, Cantas Alev, Aaron M. Zorn & Mitsuru Morimoto (2020). Bidirectional Wnt signaling between endoderm and mesoderm confers tracheal identity in mouse and human cells. Nature Communications, 11:4159.