第34回(2018)京都賞記念ワークショップ(基礎科学部門)を開催しました。(2018年11月12日)

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数理解析研究所は、稲盛財団との共催で、柏原正樹 名誉教授・数理解析研究所特任教授の京都賞受賞(基礎科学部門)を記念したワークショップを開催しました。

柏原教授は、D加群の理論を確立し、代数解析学の構築に決定的な役割を果たしたことが評価され、「現代数学諸分野への多大な貢献: D加群の理論の基礎からの展開」として第34回(2018)京都賞(基礎科学部門)を受賞しました。本ワークショップは「代数解析学の展望」をテーマに行われ、国内外から100名以上の研究者が参加しました。

ワークショップは山田道夫 数理解析研究所長の挨拶に始まり、河合隆裕 名誉教授による受賞者紹介の後、柏原教授が「箙ヘッケ環、量子座標環と局所化」と題した基調講演を行いました。受賞者自らが解説する最新の研究内容に、参加者は熱心に聞き入っていました。

続いて、同研究領域における世界的研究者のピエール・シャピラ ソルボンヌ大学名誉教授、斎藤毅 東京大学数理科学研究科教授、ベルナール・ルクラーク カーン・ノルマンディー大学ニコラ・オレーム数学研究所教授、荒川知幸 数理解析研究所教授がそれぞれの研究に関する講演を行いました。関連する分野の研究者が多く集い、代数解析学分野のますますの発展が期待される充実したワークショップとなりました。

開会の挨拶をする山田所長

柏原教授による基調講演

左から、講演を行うシャピラ教授、斎藤教授、ルクラーク教授、荒川教授

会場の様子

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