高大接続・高大連携活動の一環として「学びのフロンティア2018」を、高槻高等学校コナコピアホール(大阪府高槻市)において開催しました。本企画は若手研究者が、それぞれのバックボーンやアプローチに基づいた挑戦や多様性について語り、「対話を根幹とした自学自習」を高校生に体感してもらうことを目指すものです。企画当日は、230名を超える高校生とその家族や高校関係者が参加しました。
開会挨拶では主催者を代表して、松下佳代 高等教育研究開発推進センター教授から本企画の主旨について説明がありました。
第一部の講演は、「高校の学びとはなにか-未来につながる挑戦」をテーマに問題提起を行いました。人文・社会・自然科学の各分野から、舟津昌平 経済学研究科附属プロジェクトセンタージュニアリサーチャー、西岡かれんさん(人間・環境学研究科博士後期課程3回生)、樋田智美さん(情報学研究科博士後期課程3回生)が、自らの研究分野の紹介や高校時代の様子、これまでの体験を交えて様々な観点から話題提供しました。
第二部のパネルディスカッションでは松下教授をモデレーターとし、「高校生vs若手研究者/学びと挑戦を考える」をテーマに、若手研究者のほかに、大阪府立北野高等学校、高槻高等学校、京都市立堀川高等学校の各生徒3名もパネリストとして登壇しました。第一部の講演による問題提起を受けて、会場の高校生も含めて白熱した議論が交わされました。
最後に、全体講評として工藤剛 高槻高等学校長から講話があり、大学での研究と高校での学びとの繋がりを知り、各自が挑戦し続けて欲しいと統括されました。参加した高校生からは、「高校と大学とではやることは違うが、高校で学んだことが大学で活かされるとわかった。」「今までの自分に無かった知見を吸収できて、本当に有意義であったと感じました。社会の様々なことを学ぼうと思う動機になりました。」といった意見があり、高校生の家族からも「色々な疑問を持ち、沢山の事に興味を持って学ぶ大切さを聞かせていただきました。」「今回の話を聞いた生徒が少しでも何か方向性を感じられたと思います。」といった興味深い感想が寄せられました。
入試制度の大きな転換期を迎えるにあたって、高校生には学びの「おもしろさ」にも着目してもらいたいと考えています。本学はこれからも変わらず、高校生が挑戦しようとする姿勢や高い志を、様々な機会を通じてサポートしつづけたいと思います。
松下教授による開会挨拶