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数理解析研究所は、2018年11月に「数学・数理科学の国際研究拠点」として国際共同利用・共同研究拠点に認定されたことを記念し、キックオフシンポジウムとして記念式典と講演会「かたちと計算と数学」を開催しました。
記念式典では、山田道夫 数理解析研究所長が挨拶に立ち、拠点の概要を説明し、世界の数学を取り巻く状況とその中で数理解析研究所が果たしていく役割を述べて、拠点事業を進める決意を語りました。続いて西井知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長、湊長博 プロボスト 理事・副学長、森重文 高等研究院長らが、それぞれ数理解析研究所への期待を込めた挨拶を行いました。
その後の講演会では、Christiane Rousseau モントリオール大学教授による「Some geometries to describe nature」(「自然をとらえるいろいろな幾何学」)、時枝正 スタンフォード大学教授による「数もなし式もなしの計算」と題した講演を行いました。
117名の出席者は、自然の中に現れる幾何学とその発展に関するRousseau教授の講演に引き込まれ、時枝教授の講演では、手品を交えて紹介される無意識の数学に驚きの声を上げて聞き入りました。会場では熱心にメモを取る姿も見られ、数学・数理科学のあらゆる学問分野に通じる普遍性を実感できるシンポジウムとなりました。
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