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医学部附属病院では、綾部市立病院において開催された平成29年度京都府原⼦力総合防災訓練(京都府主催)に⼩池薫 初期診療・救急科⻑(教授)以下10名が参加しました(医師2名・看護師2名・診療放射線技師3名・業務調整員1名・事務職員2名)。訓練の統括コントローラーを務める⼩池科⻑による訓練開始指⽰の後、13機関の68人の訓練参加者が、4チームに分かれて傷病者受⼊準備及び傷病者受⼊訓練を実施しました。
傷病者受入準備では、訓練コントローラー及びチームリーダーを務める医師の指導の下、資機材や処置室の養生、汚染防護服の着用を行い、傷病者の受入に備えました。
傷病者受⼊訓練では、救急隊から傷病者を引き継ぎ、森智治 同科医師の指揮の下、京都大学医学部附属病院、福知山市民病院、舞鶴医療センター、京都ルネス病院合同チームによる情報収集、サーベイメーターによる放射線量の測定及び負傷部位の処置を実施しました。
このような実動訓練に参加することにより、処置室の養⽣⽅法から傷病者受⼊時の処置にいたるまで、机上訓練では、⾒落としがちになる点を再確認することができました。また、今回は他の原子力災害拠点病院(京都医療センター、京都府立医科大学)及び原子力災害医療協力機関との本院にとって初の合同訓練となり、混成チームにおける意思の疎通や情報の共有などの重要性を認識することができました。
医学部附属病院は、原子力災害拠点病院に指定されており、原子力災害に対する対応が求められていることから、今後も実動訓練への参加や教育・研修の実施を通して、原子力災害医療に関する専門的知識及び技能の維持・向上に努めていきます。
処置を検討する医療チーム
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