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2006年8月29日

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平成18年度 戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ)
新規採択研究代表者及び研究課題
採択結果(京都大学分)

 ◆研究領域 「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」

研究者氏名
諸熊 奎治
福井謙一記念研究センター リサーチリーダー(平成18年9月着任予定)
研究課題名
複雑分子系の複合分子理論シミュレーション
研究課題概要
本研究では、既に代表・共同研究者たちによって開発された多層ハイブリッド理論(ONIOM法)、RISM-SCF理論、その他の複合分子理論をさらに大きく発展させ、 これらの方法を用いてナノシステム、生命分子系、並びに溶液系など複雑分子系の構造、反応、ダイナミックスなどのシミュレーションを行うことが可能であることを示すとともに、これらの分野でのいくつかの重要な問題の理論的解明を目指します。

研究者氏名
山本 量一 工学研究科 助教授
研究課題名
ソフトマターの多階層/相互接続シミュレーション
研究課題概要
高分子や固体粒子を含んだ複雑な物質(ソフトマター)は機能性材料として重要でありますが、性質を理論的に予測することは大変困難です。この問題を解決するために、ミクロ階層(原子・分子)・メソ階層(濃度分布や界面など)・マクロ階層(材料の形や製造プロセスなど)が物理的に矛盾なく相互に影響し合う画期的な多階層/相互接続シミュレーション手法を確立し、全く新しい包括的材料・プロセス設計ソフトウエアの開発を行います。


◆研究領域 「代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御基盤技術」

研究者氏名
鍋島 陽一 医学研究科 教授
研究課題名
代謝応答を統御する新たな分子機構の研究
研究課題概要
脂質、糖質、アミノ酸などの摂取、体内での代謝、代謝物質による特異的シグナル分子の制御などを統合することによって動物固体のエネルギー代謝が制御されています。我々が同定したβ-Klothoはこのエネルギー代謝を制御する重要な制御因子であると推定され、本プロジェクトではβ-Klothoの機能とその作用機能の解明を基盤としてエネルギー代謝の全体像の理解を目指します。同時にエネルギー代謝は肥満、加齢、メタボリックシンドロームなどと深く関わっており、得られた成果を医学的応用へと発展させます。